世界初の「完全ワイヤレス・カスタムIEM」が大幅アップデート。3Dプリンタ活用で最短即日納品も可能に
近年、カスタムインイヤーモニター(IEM)市場は急成長を遂げている。
カスタムIEMは、ユーザーの耳型に合わせて製造されるイヤホンであり、プロのミュージシャンやオーディオ愛好家に支持されているShureやUltimate Earsなどのブランドが市場を牽引しているが、近年は3Dプリント技術を活用したカスタムIEMも新たなトレンドに。
この技術革新の中心にあるのが、東京都新宿区に本社を構える株式会社lifeearである。
同社は、最短当日納品が可能な3Dプリント技術を採用し、従来のカスタムIEM製造にかかる数週間の納期を大幅に短縮することに成功した。
そして2025年2月4日、同社はその技術をさらに進化させた「LIFEEAR Flow」のバージョンアップ版を発表した。

LIFEEAR Flowの技術的進化
「LIFEEAR Flow」は、有線とワイヤレスの2WAY接続方式を採用したカスタムIEMである。今回のアップデートでは、以下の点が強化された。
Qualcomm「QCC3072」SoCの搭載
- ワイヤレス接続の安定性が向上し、低遅延での音声伝送が可能になった。
- Bluetooth 5.3 LE Audioに対応し、高音質なワイヤレス再生を実現。
フェイスプレートのデザインオプション拡充
- 100種類以上のフェイスプレートが用意され、左右異なるデザインも選択可能。
3Dプリント技術によるフィット感の向上
- 14K高精度3Dプリント技術を採用し、より耳にフィットするシェル(外殻)の設計が可能に。
- これにより、長時間の使用でも耳への負担を軽減。
耐久性の向上
- フェイスプレートの交換時に基盤の破損を防ぐため、構造補強が施された。

3Dプリント技術がもたらす新たな可能性
従来のカスタムIEMは、耳型の採取から製造までに数週間を要し、そのコストも高額だった。しかし、lifeearは3Dプリント技術を活用することで、短期間で精密なシェルを成形し、価格を抑えながらカスタムIEMを提供できる体制を確立した。
これにより、従来はプロのアーティストが主に使用していたカスタムIEMが、一般のオーディオ愛好家にも手の届く価格帯で提供されることになる。これは、カスタムIEM市場全体の拡大を促す重要な要素となる。
競合製品との比較
現在、カスタムIEM市場ではShure SE846、Ultimate Ears UE Live、Sony IER-M9といった製品が存在する。これらの製品はいずれも高音質であるが、「LIFEEAR Flow」には以下のような強みがある。
最短当日納品のスピード
- 一般的なカスタムIEMは納期が数週間必要だが、LIFEEAR Flowは3Dプリント技術により迅速な製造が可能。
価格と品質のバランス
- ShureやUltimate Earsの製品は10万円以上のものが多いが、「LIFEEAR Flow」は約58,000円で提供される(市場価格の約半分)。
ワイヤレスと有線の2WAY対応
- 他のカスタムIEMは基本的に有線仕様だが、「LIFEEAR Flow」はワイヤレスにも対応しており、利便性が高い。

カスタムIEM市場は、今後さらなる拡大が見込まれる。
その中で、3Dプリント技術と短納期という新たな付加価値を提供するLIFEEAR Flowは、従来の高級カスタムIEMとの差別化を図りながら、多くのオーディオファンに新たな選択肢をもたらす製品となるだろう。
「LIFEEAR Flow」は、単なるイヤホンではなく、オーディオ体験の未来を切り開く製品として注目される。
商品概要
商品名:LIFEEAR Flow ハイブリッド型カスタムIEM Bluetooth搭載
価格:58,000円(税込)
※オプション料金(+3,000円)で左右で異なるカラー選択も可能
保証期間: 1年間の安心保証
同梱物: 充電ケーブル、専用収納ケース、清掃ブラシ1本、取扱説明書
※mmcxリケーブルは付属しておりません。
スペック詳細は下記画像より。

