【世界初】エアバス社が3Dプリンターで「電動バイク」を作った理由とは?
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバス社の子会社APWorksが作ってしまったのは、3Dプリンターでフレームを作成した電動バイク「Light Rider」。最近では3Dプリンターで様々な新素材を使うことができるようになり、用途を飛躍的に拡大しているのです。
この見た目!
バイクのフレームは強度計算が重要だと言われます。軽量、かつ丈夫さを両立しようとした「骨格」が、よく言えばスタイリッシュ、悪くいえばちょっとグロテスク。
大人なら軽々
持ち上げられる!
フレーム重量はなんと6kg。全体でも35kgという驚きの軽さで、大人なら簡単に持ち上げることができます。
フレームの材料は、独自に開発した「Scalmalloy®」という、チタンよりも強度の高い特殊アルミ合金で、もともとは航空宇宙産業への用途を見込んで開発されたもの。
一体、どのくらい
スピードが出るの?
リリースによれば、最高速度は80km/hも出るそうです。なんと、ゼロ速度から45km/hまで加速するのに、わずか3秒しかかからないとのこと。
気になるお値段、
約600万円!
価格はなんと5万ユーロ。日本円にして約600万円です。生産は50台限定で、予約するためには保証金として2,000ユーロ(約25万円)が必要とのこと。
ちなみにこのバイク、日本でナンバーが取れるんでしょうか。6,000wの定格出力を持ち、とてもパワフルなLight Riderですが、日本では軽二輪(126cc〜250cc)扱いで申請が可能になる模様。輸入新規登録扱いで申請すれば、ナンバーを取得することも不可能ではなさそうです。
エアバス社やボーイング社は、多くの部品を3Dプリンターで製造していて、すでに実用化もされていて、空を飛んでいるとか。
APWorksのエンジニアであるステファン・スタール氏はこう語ります。
「我々はこのLight Riderで、将来の都市のモビリティビジョンをデモンストレーションしているんだ」
3Dプリンターは、その設計データを共有して、第三者でも簡単に同じものをプリントすることができるオープンマインドを拡張するものです。
すでに、世界中のエンジニアのために自動車のエンジンやジェット機のタービンなどのデータを共有しているサイトもあるほどです。「Light Rider」の設計データも、今後世界中で共有され、ますます改良されていくのかもしれませんね。