「レオナルド・ディカプリオ」が初オスカー!スピーチも話題に
2016年2月29日(日本時間)に行われたアカデミー賞授賞式で、俳優のレオナルド・ディカプリオが「主演男優賞」を受賞しました。これまで5度ノミネートされたことがあった彼ですが、オスカーを手にしたのはこれが初めて。
彼が19歳のときに出演した青春映画『ギルバート・グレイプ』で、助演男優賞候補としてその名まえが挙げられてから、はや22年。受賞への喜びをスピーチで語りました。
スピーチでは、関係者への感謝のほか、環境に関する話題も。
「映画を超越した体験を、
ありがとう」。
「みなさん、本当にありがとうございます。アカデミー賞やここにいるみんなに感謝を。その他の受賞候補者にも祝福を。
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、最高のキャストとクルーのたゆまぬ努力によってつくられた作品です。
まずは、ブラザーの努力に。トム・ハーディ、スクリーンで見えるあなたの才能に唯一勝るものがあるとすれば、そこには写らない気配りでしょう。
アレハンドロ・イニャリトゥ監督、あなたはこの2年で、映画史に自分の道を刻み、その世界を広げることに成功しました。映画を超越した体験をありがとう。
そして、フォックスやリージェンシー・エンタープライズのみんな、すべてのチームにも。これまで関わったあらゆる人たちにも感謝しなければ。両親や友だち、愛する人、誰のことかわかりますね?誰一人欠けてもこの偉業は成し遂げられなかったでしょう」
「最後に一つだけ」。
「この映画は、自然界にいる男たちを描いた作品です。2015年は、歴史上もっとも気温が高くなった年。私たちは雪を見つけるために南極まで行かなければなりませんでした。気候変動は真実です。問題は今起こっています。何よりも急速に、生けるものすべてを脅かしかねない課題です。先延ばしするのはやめて、みな一丸となる必要があります。世界のリーダーたちをサポートをするべきです。
人を想い、その土地の住人たちを大切にする人々を。強欲な政治による気候変動の影響を一身に受け、恵まれない環境を強いられている人々のために動く指導者たちを。私たちの子孫のことを考えて行動する政治家を。
今夜の受賞に感謝します。この星があって当たり前と思わないで下さい。私にとって、今夜の受賞は当然のことではありません。ありがとうございました」。
彼が、2014年に国際連合で語ったスピーチと同様に、環境保護に熱心なことで知られる彼ならではの言葉と言えそうです。会場全体からは、大きな拍手が贈られました。