世界初!3Dプリンターで建てられた学校
教育インフラの拡大を目指すNPO「Thinking Huts」とサンフランシスコを拠点とするデザイン事務所「Studio Mortazavi」は、世界で初めて3Dプリンターで印刷された学校を建設するプロジェクト「Thoughtful Giving」を発表した。
パイロットプロジェクトでは、マダガスカルの公立大学「Ecole de Management et d’Innovation Technologique(EMIT)」のキャンパス内に、幼稚園から高校までの生徒を迎えることができる学校施設を建設する。
教室だけでなく、体育館や音楽室、美術室、温室なども建設予定。各建物がポッド型になっているので、複数の建物を組み合わせることで、パソコンルームや実験室などさらに多目的に使用できる。
©Thinking Huts + Studio Mortazavi
3Dプリントの建物の特徴はなんといっても施工期間の短さ!数週間かかるところを数時間までに短縮できるのだとか。また、二酸化炭素の排出量を抑えられることもメリットといえるだろう。
このほか、再生可能素材を使用し3Dプリントする壁を採用。外壁には植物を植え、屋上にはソーラーパネルを設置するなど環境に配慮したデザインを目指している。
現在、クラウドファンディングを実施中。将来的にはマダガスカルだけでなく、ほかの国と地域にも拡大する予定だそう。教育の機会提供だけでなく、環境問題にも取り組む画期的なプロジェクトに期待が高まる。
©Thinking Huts + Studio Mortazavi
Top image: © Thinking Huts + Studio Mortazavi