3Dプリンター製のオシャレな宿に住んでる「ヤドカリ」を発見!

貝殻のやどを背負って歩いては、快適な新居へと引っ越しをする彼ら。しかし、ちょっと普通と違って「透明なやど」を借りているオシャレなヤドカリの写真が話題になっています。

85singo_white_chapel_02(C)AKI INOMATA

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追い出されたヤドカリに
新しいやどを

実はこれ、日本人アーティストである「Aki Inomata」氏がつくった作品です。

身体の成長に伴って、より快適なやどを見つけては引っ越しを行う彼らですが、時には力の強いヤドカリに追い出されてしまうものもいるよう。

そこで彼女は、「透明なやど」を3Dプリンターでデザインし、ヤドカリが気に入ればそこに引っ越しをしてもらったのだとか。やどには、世界各地の都市や建築様式が表現されています。

85singo_nyc_aki_inomata_web(C)AKI INOMATA

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制作し始めた頃は、球を丸くくり抜いただけのものをヤドカリに渡してみたそうですが、見向きもされなかったそう。そのため、CTスキャンで自然の貝殻の内部構造を計測し、3DCGで制作したデータを元に3Dプリンターで印刷。ヤドカリに選ばれる「やど」を制作することが出来たといいます。

実際の制作場面や、海岸を歩いている様子は以下の動画から見ることができます。

ちなみに、実はこの3Dプリンター製の「やど」にはいろいろな意味が含まれているそう。

以前、「Aki Inomata」氏は在日フランス大使館のある場所がその時々で「フランス」になったり「日本」になったりと、同じ土地なのに平和に国が入れ替わっている事実に衝撃を覚えたそうです。

そして、ヤドカリの引っ越しを眺めているときに、3Dプリンター製の様々な都市へと次々と引っ越しをする様子が、まるで国境を越えていくかのようにも感じられたのだとか。

さらに詳しい情報やその他の作品については、彼女のWEBサイトで見ることが出来ます。気になった人はぜひ訪れてみては?

Licensed material used with permission by Aki Inomata

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。