環境破壊や気候変動が「感染症のパンデミック」を引き起こす?【国連発表】

新型コロナウイルスによるパンデミックの発生は“必然”だったのかもしれない......。

「国際連合」(UN)は、7月6日、環境破壊気候変動が進行することで、新型コロナウイルスやエボラ出血熱といった「人獣共通感染症」が頻発する可能性があると発表した。

具体的には、動物性タンパク質の需要増加、急激な持続性のない農業の増加、野生動物の利用の増加、そして気候危機などによる「生態系の破壊が、動物の病気が人間に進入する危険性を高めた」と「国際連合環境計画(UNEP)」事務局長のInger Andersenは分析する。

感染症(COVID-19を除く)の発生が世界経済に与えた影響は、過去20年間ですでに1000億ドルを超えるといわれており、今後数年間で9兆円に達すると予想されている。

いまだくすぶり続け、再燃の危険性もはらんでいる新型コロナウイルスの驚異。一刻も早い収束を願いながら、人は地球や自然をいたわる生き方をさらに真剣に考える必要があるのかもしれない。

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