2050年の「米国立公園」を描いた警告ポスターがショッキング

33年後の未来を描いたポスターが、大きな物議をかもしている。

描かれているのは、米国にある7つの国立公園。いずれも、本来は美しい景観の超人気観光スポットだ。しかし、そこにあるのは目を塞ぎたくなるほどに無残な姿。

気候変動によって
描き変えられたポスター

一連のポスター・シリーズ『National Parks 2050』を手がけたのは、カリフォリニア州を拠点に活動を続けるアーティストHannah Rothstein。環境活動に積極的な彼女の狙いは、作品を通じて気候変動がもたらす影響を広く伝えることにあった。

そこで目をつけたのが、1930年代「連邦美術計画」によって描かれた、国立公園のヴィンテージポスターだ。当時、世界恐慌後にルーズヴェルト大統領がはじめたニューディール政策の一環として、国立公園を忠実に再現したシリーズは、多くの人々に親しまれてきた。

それらを2050年版にアップデートさせたHannah。するとどうだろう…温暖化による山火事、涸れ果てた温泉源、死に絶える動植物、朽ち果てた樹木など痛々しい限り。これには、人々もさすがに無視してばかりはいられない、というわけだ。

以下、2枚並ぶポスターは、左が1930年当時のもので、右が2050年を想定したバージョン。左右で描き変えられた違いを見比べて欲しい。

グレート・スモーキー山脈
国立公園

イエローストーン
国立公園

ポスターを購入することが
環境保護への寄付になる

著作権の問題でヴィンテージポスターと対比させて紹介できるのは、2組のみなのが残念な限り。ぜひ、Hannahの特設サイトから、残りの国立公園についても見比べてほしい。

合計7パターンのポスターは、オリジナル版とプリント版共に特設サイトから購入もでき、売上の25%が環境保護関連団体へと寄付される仕組み。

「問題を回避する能力を充分に備えているのが人間です。だけど、それには今すぐ行動する必要があるんです」。

Hannahの言葉とアクションをあなたはどう感じるだろうか?

Licensed material used with permission by Hannah Rothstein, (Facebook), (Instagram), (Twitter)

関連する記事

「FridaysForFuture」とロサンゼルスの広告制作会社「FF Los Angeles」がタッグを組み、強いメッセージ性のある観光ポスターを制作した。
沖縄県の「国立公園」は、ただ見て周るだけではなく、山や海に飛びこんで “体験する” のがオススメです。ここでは「やんばる国立公園」「慶良間諸島国立公園」「...
「北海道=大自然」と言われて反対する人はいないと思いますが、そんな広大な土地を生かした「国立公園」の存在については、意外と知らない人も多いのではないでしょ...
関東地方にある「国立公園」の注目ポイントは、ずばり「山」です。美しい山々を前に景観を楽しむも良し、ハイキングで汗を流すも良し。東京近郊にありながら、「山の...
日本初のノンアルコール飲料専門ECサイトとして、ノンアルブームの一翼を担ってきた「MARUKU」が、プラベートブランド「MARUKU AF」を創設。第一弾...
まだまだ知らない日本の歴史や文化ってたくさんありますよね。本や映像で学ぶこともできますが、機会を見つけて現地まで足を運んでみませんか? 日本の歴史がたくさ...
日本の「国立公園」と聞いてもあまりピンと来ない人が多いかもしれませんが、全国で34ヶ所(2018年10月現在)あり、国土面積の5.8パーセントを占めている...
「珍しい動物や植物を見てみたい!」という目的で、「国立公園」を訪れる人も多いのではないでしょうか。そんな願いが叶えられそうな、中部地方にある6つの「国立公...
厳島神社、鳥取砂丘、出雲大社など、人生で一度は訪れてみたい観光スポットが「国立公園」の区域内に位置している中国地方、四国地方。日本を代表するような魅力的な...
国連は生態系の破壊が、動物の病気が人間に進入する危険性を高め、新型コロナウイルスのような感染症のパンデミックを頻発させる可能性を指摘した。
時代を超えて愛される駄菓子は、子どもだけの楽しみにあらず。真面目に駄菓子とスパークリングワインのペアリングを検証してみました。
イタリア政府が、小学生から高校生を対象に、2020年9月から「気候変動」についての授業を必修科目とすることを発表した。
12月4日、「TED」が「Countdown(カウントダウン)」という特設サイトをローンチした。目的は気候変動を注意喚起するためだ。
世界自然保護基金<WWF>が打ち出した新しいコレクションは、全面に工事現場や、自然を破壊する情景の写真が使われている。環境を守りたいと思うからこそ、生み出...
アメリカで、2050年までにすべての住民にとって徒歩10分圏内に公園がある状態を目指すムーブメント「10 Minute Walk」が起きている。
水の都と謳われる都市アムステルダム。海抜がマイナスになる場所もあるこの街にとって、地球温暖化による海面上昇は非常に深刻な問題です。ソーシャル・デザイナーで...
色使いや絵のタッチなど、日本のソレとは大きく異なる東欧のポスター。ポーランドの首都ワルシャワには、世界初のポスターの博物館「Muzeum Plakatu ...
アメリカには、現在、59もの国立公園がある。そのすべてを周って写真を撮り続けたのは、フォトグラファーのJonathan Irish。じつに、1年の月日をか...
『The Climate Trail』は気候変動によって人が住めないほど荒れ果てた世界を体験できるゲームアプリ。利用料は完全無料で、広告やアプリ内課金は一...
2006年に公開された『不都合な真実』は、アカデミー賞を受賞して、世界中で大ヒットを記録したドキュメンタリー映画。気候変動、及び、地球温暖化をテーマにした...

おすすめ記事

埼玉県、名栗エリアの北欧文化を体験できる施設「Nolla naguri(ノーラ名栗)」が、グランピングエリア開業にともない2021年4月29日(木)にグラ...
「ラムを作ろう、壁ではなく」というタイトルのユニークな動画広告は、オーストラリアのラム肉メーカー「Australian Lamb」が制作したもの。「私たち...
大分県の景勝地、耶馬渓に3日間限定でが「耶馬溪トンネルホテル」がオープン。客室となるのは道路に設置されたキャンピングカー。トンネル内には、建築家・佐野文彦...
3月16日、軽井沢にほど近い御代田町に新たなラグジュアリーホテル「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が開業。すでに予約を受付中。
「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」のミュージアムショップがセレクトしたスピーカー/ラジオ「OB‐4 マジックラジオ」が日本初上陸。DJコントローラーの...
米国にできた最新の「7-Eleven Evolution」で夢のような宿泊プランが企画中。快適なラウンジシートや「プレイステーション 5」が用意されている...
今年の「国際女性デー」にイギリスのフローリスト「Interflora」が男女の格差を“赤” と“白”のバラで表現したキャンペーンが話題となっている。
NBAの「ロサンゼルス・レイカーズ」に所属している選手、アンソニー・デイビスが着用し話題となっていた「ナイキ」のサステイナブルな新作バスケットボールシュー...
生徒や教師たちが亡くなった事件に対するトランプ大統領の発言は、彼の想像とは裏腹に、アメリカ社会に大きな波紋を起こし、新たなソーシャルムーブメントを生むこと...
トルコでは「香水」の消毒剤としての需要が高まり、コロナウイルス対策として大量に買い占められている。