地球や、人。機能性の先のことまで考えられた「マスク」5選

散歩中に、「マスク」が落ちているのを見かけたことはありませんか。

考えてみれば数ヶ月前には、道端にこんなにもガムやタバコの吸い殻のようにマスクが落ちていることなんてなかったように思います。

「涼しい」「機能的」「オシャレ」「安い」。

今、世の中に生まれたたくさんのマスクの中からどれを選択するかはそれぞれの人の自由です。でも、道端に落ちている使い捨てマスクを同じように見かけたことがあって、モヤモヤした気持ちになったことがあるならば、機能性はもちろん、使い捨てではなく「誰かや、何かのためになるもの」をマスク選びの基準の一つにしてみてもいいのかもしれません。

紹介するものの中には、現在では手に入れることができない商品もありますが、なんとなくこの記事を流し読みすることによって、一人でも多くの人が、次にマスクを選ぶ時に「何か」を考えるきっかけになればと思っています。

「バクテリア」で作る、人にも
環境にも優しいマスク

バクテリアで作る、人にも環境にも優しいマスク
©2020 Sum Studio

これまで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、DIYのフェイスシールドやマスクなどさまざまなアイデアが生まれてきたが、その多くにプラスチックが使われているということに懸念を抱いていたデザイン会社「Sum Studio」のElizabethとGarrett。

感染拡大防止と持続可能性のどちらもクリアするアイテムが作れないかと、2人は自粛期間中に自宅で実験。そして生まれたのが、この「Xylinum Mask」だ。

「Xylinum Mask」の生地は植物繊維であるセルロース。作るのに必要なのは、水、紅茶、砂糖とバクテリアのサンプルを少々。驚くなかれ、セルロースのフィルター効果の高さは、アメリカで医療用として認められているN95マスクと同等なのだとか!

 

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「海洋プラスチック」を再利用
した環境に優しいマスク

海洋プラスチックを再利用した、環境に優しいマスク
© 2020 PADI

スキューバダイビング指導団体「PADI」が、エコフレンドリーなアクティブウェアを生産する企業「Rash'R」と協力し、海から回収されたプラスチックボトルを再利用したマスクを製作した。

海に関連する6種類のパターンがプリントされたこのスタイリッシュなマスクは、フィルターポケットに入れるためのPM2.5カーボンフィルターも5枚付属しており、マスク自体洗うことで繰り返し使用可能だ。

このマスク、なんと原価で販売されているようで、両者は利益を得ていないのだとか。このマスクを買うことで、プラスチック汚染の解消を支援し、医療用マスクが必要な人々へ行き届くよう呼びかけているようだ。

 

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持続可能な栽培法で作られた
KEENの「綿花マスク」

持続可能な栽培方法で作られた、KEENの綿花マスク
©キーン・ジャパン合同会社

「KEEN」が6月末に発売した持続可能な素材を使用したマスク「KEEEN TOGETHER MASK」。

"Together we can help"をテーマに新型コロナウイルス感染終息のために活動を続けているKEENによるこのマスクは、タイにある自社工場の製造ラインの一部をマスクのためだけに使って作られたもの。

使用素材は、持続可能な綿花の栽培方法に取り組むBCI(ベター・コットン・イニシアティブ)素材100%。綿花栽培が及ぼす環境や社会への影響を改善することを目指すコットンだ。

好評により品切れ中だが、再入荷は9月中旬を予定しているという。

 

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「残布」を再利用した無印良品
のオーガニックコットンマスク

残布を再利用した無印良品のオーガニックコットンマスク
©良品計画

「無印良品」などを展開する「良品計画」は、オーガニックコットン素材に防菌防臭加工を施した夏素材のマスク3種類の販売を開始。

5月1日より無印良品ネットストアにて販売を開始した「繰り返し使える 2枚組・三層マスク」に加えて登場したこの新製品は、無印良品のTシャツやパジャマを生産した時に出る「オーガニックコットンの残布」を再利用したもの。全体に防菌防臭加工を施し、何度使っても不快感のない快適さを実現したという。

資源を再利用し、さらに着け心地もいい、地球にも人にも優しいマスクをお探しの方へ。

 

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最後は土に還る
「和紙素材」のマスク

最後は土に帰る、和紙素材のマスク
©Makuake

最後に紹介するのは、以前クラウドファンディングを成功させた「paper」というマスク。

世界水準の安全証明繊維である和紙繊維を100%使用して作られており、肌にも環境にも優しく、もちろん洗えて、繰り返し使うことができる。

そしてpaper最大の特徴がこれ。
「最後は、土に還る」。

いくら布マスクといえど、繰り返し使えばいつかはゴミとなる。が、このマスクは土に埋めると高い生分解性により、およそ3ヶ月で土に還すことができるというから驚きだ。

目先の未知なるウイルス予防に各メーカーがフル稼働で生産するマスク。「paper」は、そのもう一歩先の未来までを見据えている。ゆえに化学繊維を使わず、染色もせず、漂白もせず。もちろん、鼻ワイヤーやプラスチックも使わない。

現在では手に入らないが、今後の製品化に期待!

 

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Top image: © 2020 Sum Studio, 2020 PADI

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