「こんな世界にして、ごめんなさい」次の世代に謝らないといけないこと

未来の世代へ

ごめんなさい。
地球をめちゃくちゃにしてしまいました。私たちがしてしまったことに、巻き込んですみません。言い訳ばかり必死になっていました。

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どうか許してください。私たちは、地球の大切さに気づけませんでした。まるで、離婚するカップルのように失うまで大切さに気づけなかったのです。
例えば、このアマゾン砂漠。信じようと信じまいが、かつては熱帯雨林と呼ばれていました。数多くの木々が生い茂る、非常に美しい場所でした。

dear-future-5あ、木を知っていますか?木は酸素を出してくれます。さらに二酸化炭素や水も浄化してくれます。治療のための薬の材料にもなり、食べ物まで与えてくれる存在です。
だから私は、謝りたいのです。そんな木を燃やしてしまったことを。サッカーグラウンド40個分もの木が、毎分なくなっていったのです。
過去100年間で、世界の木々の50%がなくなりました。なぜでしょう?

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それは、お金のためです。
ネイティヴアメリカンは、次の7世代のために素晴らしい地球を残すことを考えていました。子どもの頃にこれを聞いて、私は悲しくなりました。私たちは明日のことさえ気にしてないのです。
欲深くなって、貴重な地球よりお金の方が大切になっていたのです。

限度額のないクレジットカードのように資源を使ってしまいました。動物を絶滅に追いやりました。海も泳げなくなるほど汚してしまいました。そして、私たちはこの破壊を“進歩”と呼びました。

FOXニュースで報道している方々。気候変動は恐ろしいことだと思いませんか?あなた方は安全な場所にいるでしょう。

でも、バングラデシュにいる数千人のホームレスにインタビューしてみてください。海面上昇のせいで、彼らの家は流されてしまったのです。
さらに、大気汚染のせいでマスクをつけないと登校できない子どもたちが北京にいるのです。

この現状を無視することもできます。でも、避けることはできないのです。

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次世代のみなさん、すみません。

私たちの残したものが庭ではなく、地盤沈下によるシンクホールであることを。
北極の氷を気にぜず、ISISばかりに注意を払っていたことを。
そして、移住できるような新しい星を見つけることができなかったことを…。申し訳なく思います。

でも、私は謝りたくないのです。こんな未来を受け入れたくありません。間違いを正せば、未来は変わるのですから。

このように考えましょう。農家は、健康な木を調べる時に枝ではなく根を見ます。私たちも農家と同じように、根を見ることが大切なのです。政府や企業によって動かされている政治家ではなく、根本をみましょう。

そして、私たち一人一人が“根っこ”なのです。この地球をどのように扱うかは、私たちの手にかかっています。私たちの唯一の家である地球。温かい気持ちで接しましょう。自然から離れて暮らさずに、自然の一部であると気付きましょう。

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自然を裏切るということは、自分を裏切ること。自然を守ることは、自分を守ることなのです。人種差別、貧困、フェミニズム、同性愛の権利などと戦うことも大切です。
でも、まずは未来のために自然を守りましょう。私たちがいまやらなければ、いずれ人間は絶滅に向かうのですから…。

ここで紹介したのは、アメリカ人ラッパーPrince EaさんがYouTubeで語った動画を書き起こしたもの。文字だけでなく、リズミカルなスピーチもチェックしてみてください。

Licensed material used with permission by PrinceEaHipHop

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。