60年後の未来。飛行機に乗るのは危なくなる?

身から出た錆。このような「自分の言動が理由となって、災いなどを受ける」という類のことわざが、日本ではよく使われます。

どうやら、先人の教えは正しかったみたいで、環境問題にも同じことが当てはまります。日常の生活から環境を気にかけないと、飛行機に乗ったときの安全性が損なわれてしまうのだとか。

地球温暖化が
乱気流の数にも影響する

日本でもLCCが普及して、数年前と比べても安くかつ早く、たくさんの場所に行くことができるようになっています。しかし、英レディング大学が主導した研究によれば、2050年から2080年までの間に、乱気流の数が激増するのだとか。しかも、この対象になっているのは、荷物などが吹き飛んでしまうようなレベルの乱気流。つまり、約60年後までに、ほとんどの人が恐怖を覚えるであろう”あの揺れ”に、フライト中に遭遇する確率が高まってしまうということ。

あくまでも予想だけど、例えば、北大西洋地域では180%、北太平洋では90%、アジアでは60%も増えるようです。

この原因となるのが、地球温暖化による気候変動

とは言いつつも、フライト中の安全に関しては、悲観になる必要はないのかもしれません。

JALのHPによれば、乱気流にもいくつか種類があって、そのほとんどを避けることができるらしいのです。そこで、厄介になるのが晴天乱気流。これは雲を伴わないため、英語では「Clear Air Turbulence」と呼ばれ、どこにあるのかという判断をすることが難しいそう。

だけど、日本の気象庁、航空局、航空会社は、情報を共有することで、少しでもリスクを避けるために協力をしているのだとか。だから、時には、高度や経路を変えることも。要するに、プロフェッショナルとして、”揺れ”を防ぐために最善を尽くしてくれているようです。

となると、僕たちが考えなければいけないのは、安全性云々の話ではなくて、いかに環境に配慮するのかということ。1人の行動は微々たるものかもしれませんが、きっと良い行いをすれば、良い結果が返ってくることでしょう。そうすれば、約60年後までに起こりうる研究予想を覆すのも、可能になるかもしれません。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。