決して現実になってほしくない「未来予想」

結論としては「巨大な船の上に多くの人が生活するようになる」というお話。

デンマークを拠点に活動するデザイナーMagnus Maarbjergさんが、2050年頃の未来を予想している。

日本に暮らしている人は他人事として考えられないかもしれない。

島が沈んだら
「船」で暮らすように

© Magnus Maarbjerg

2050年までに、気候変動が大きな要因となって1億5000万人以上が故郷を失います。

多くの人が苦しんでいるのをうけて、デンマーク政府は同国が誇る全長400mのコンテナ貨物船「Majestic Maersk」を難民キャンプとして使い始めることに。海面上昇のせいで沈んでしまった島に暮らしていた数千人は、すでに避難しています。

彼らは海の影響を受けない大陸を目指しますが、亡命は許されません。

なぜなら“環境難民”だから。

そして、どんな場所にも上陸を認めてもらえないため、故郷を追われた人々は船を“島”ととらえ、新たなコミュニティを形成していくのを決意しました。

© Magnus Maarbjerg
© Magnus Maarbjerg

「1億5000万」という数字が正しいかどうかは分からないが、地球温暖化による海面上昇に苦しむ人々は出てくるだろう。ツバルやキリバスという太平洋の島国は「沈みゆく国」などと言われている。

また、“環境難民”が受け入れられない社会問題もしっかりと予想している。現状では、宗教や人種、政治的な理由で迫害を受ける人しか難民として認められない。

このまま地球温暖化が進んでいき、難民の定義が変わらないのなら、Magnusさんの予想も現実味をおびてくる。

島国としての「日本」も関係してくる話だ。彼はアートを通して、社会問題に向き合う大切さを教えてくれているのだろう。

Top photo: © Magnus Maarbjerg

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