LAの道路を真っ白に塗りつぶす驚きのアイデア

建物や道路が増え、木々の緑が少なくなったことによって、郊外よりも都心の方が気温が高くなる「ヒートアイランド現象」。他にも、エアコンなどから出る熱が一因になっていると言われています。

例えば、東京都では、屋上や学校の校庭を緑地化することや、雨水を蓄えることのできる道路を舗装することで、この問題に取り組んでいます。

温暖化の対策を講じているのは、どの都市も同じ。だけど、ロサンゼルス市のそれは、ちょっと変わっていました。

道路を真っ白に!

ロサンゼルス市のプロジェクトは、「Cool Seal」という塗料を使って、道路を真っ白にしようというもの。従来のアスファルトでは熱を吸収してしまうから、少しでも逃がすために、太陽光を反射させるようにしたのだとか。

開発をしたGuardTop社によれば、白いインクは反射を促すものの、車やバイク、自転車を乗っている人への悪影響がない設計のようです。さらに、夜間では、視覚を確保しやすいという結果まで証明されているとのこと。

要するに、運転をしているときに「眩しい!」と思うこともないみたい。

道路だけでなく、駐車場などへの適応もOK。現段階での場所は限られていますが、数年後に観光に行ったときには、白いスポットが増えているかもしれません。ちなみに、ロサンゼルス市は、他のヒートアイランド対策をしながら、今後20年で気温を3℉(1〜2℃)下げるのが目標なんだとか。

東京都のように緑地化を進めていくのも大切だけど、こういったナナメ上の発想でアプローチしていくのも、深刻化するヒートアイランド現象を解決するためのキーポイントになるのでしょう。景観を崩すわけではないから、東京オリンピックのときなんかにもアリかも。

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