走れば走るほど、空気を綺麗にする「タイヤ」
自然界のイイところを商品開発に取り入れるのが上手なタイヤメーカー、「Goodyear」。
今月発表したのは、生きるタイヤでした。
光合成を利用して
酸素を生み出す
「Oxygene」と名付けられたコンセプトモデルの内部には、苔が生息しているようです。
端的に言ってしまえば、その光合成を利用し、酸素を生み出すのが狙い。
また、タイヤに搭載されているAIが、道路上の水分を吸い上げ、苔にとってベストな環境を整えることで、その成長をサポートするシステムもあるのだとか。
そして、自家発電ができるというスペックも。
自分でエネルギーを作り、生活環境を整え、呼吸をしながら成長する。まるでタイヤに命を吹き込んだような開発です。
これまでタイヤメーカーの環境問題に対するアプローチは、低燃費タイヤの生産とリサイクルの推進という2つがメインでした。
だけど、「Goodyear」が始めようとしているのは、第3の道になりうるのかもしれません。
ちなみに、パリを走る250万台の自動車に「Oxygene」を履かせたら、苔は4,000トン以上の二酸化炭素を吸収し、だいたい3,000トンの酸素を生み出すそうです。
Licensed material used with permission by Goodyear