モルディブの美しい海を救うため、美女が考えた「セクシーな秘策」とは?

世界中から観光客が訪れる有数のリゾート地「モルディブ」を目指して、一人のアクティブガールが海を渡りました。彼女の名前はAlison Teal、ハワイ生まれのサーフィンと冒険をこよなく愛する映画監督です。

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ご存知の通りモルディブは、いま深刻な環境問題を抱えています。地球温暖化の影響により海水面が上昇し、海抜1mに満たない国土が、年々海へと沈んでいる現状を、ニュースで目にした方も多いでしょう。

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ですが、問題はそれだけではないとAlison氏。海面上昇の影響が、この国のゴミ問題にも大きく影を落としていることを指摘しています。彼女が注目したのは、モルディブに流れ着く漂流ゴミ。

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浜辺を歩けば、そこには無数のペットボトルが散乱しています。

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ざっと1時間、拾い集めただけでも、こんなにたくさん。

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「いくら集めたって、これじゃキリがない」とあきらめムードのAlison氏。

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さて、彼女が集めたこのプラスチックゴミの山、これをどうしようかと調べてみると、モルディブにはゴミ処理だけを目的に造られた人工の島、ティラフシ島(別名:ゴミの島)があることを発見。ここへゴミを持っていくことに決めました。

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彼女がやって来たティラフシ島、そこはまさにゴミの山。あちこちから煙と炎が立ち昇っていました。

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このゴミの島をたった一人で管理するRajeesh氏に出会います。彼によれば、モルティブで出たゴミのすべてがこの島に集まり、焼却され埋め立てられていくんだそう。有毒ガスが充満するなか、サングラスもマスクもなし。もちろんこの島には病院もありません。

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続いてRajeesh氏が案内したのは、プラスチックのゴミ山。

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モルディブでは、プラスチックゴミはリサイクルされることなく、ただそのまま放置されるがままだそう。

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では本当に、モルディブだけでこんなにプラスチックゴミが出るものなのか?そこには、世界の海を巡る海流が大きく影響していました。月日をかけて、潮の流れに乗った無数のプラスチックゴミが、海抜の低いモルディブの浜に流れ着いてしまう、地理的な条件もあるようです。

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サーフボードを杖替わりにして、ようやくゴミ山の頂きに登り詰めたAlison氏。見渡す限りのプラスチックを目にし、こう考えました。「このプラスチックが、全部リサイクルに回せたら…」。

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彼女が考えたのがこれ、リサイクルした15本のペットボトルを原料にして縫製した「ビキニ」です。ティラフシ島のプラスチックゴミを持ち帰り、リサイクル・ビキニウェアの販売に着手したAlison氏の発想と行動力に、米がメディアが特集を組むほど注目を集めることに。

彼女は言います。
「誰がどう捨てているかが問題なのではなく、ゴミがある、その事実を見過ごさないことだと思うの」。

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彼女のアクションにRajeesh氏は目を丸くしました。目の前のプラスチックが、まさかビキニに生まれ変わるなんて…。この日のRajeesh氏の笑顔がいつの日か、モルディブ国民共通の笑顔になることをAlison氏も望んでいるはずです。

 Licensed material used with permission by Alison's Adventures

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。