「お金」に縛られないために、私が大切にした8つのこと
ついつい、人生を振り回されてしまいがちな「お金」。でも、その心配をしなくなるだけで、思ってもみなかった「自由」を手に入れられるかもしれない、と提唱するのは「becomingminimalist」のJoshua Becker氏。彼の記事によれば、お金に困らずに生きるヒントは、誰にでも実践できる些細なことでした。以下は、彼が実体験から学んだこと。
お金にまつわるアドバイスはいたるところにありますが、そのほとんどはあまり役に立たないと思っていいでしょう。アメリカの家庭の多くが平均して6,700ドル(約67万円)のクレジットカードの負債を抱えていて、76%の人が「家計はギリギリだ」と回答しています。
その解決に必要なのものは、本当に「お金」でしょうか。確かにお金でカバーできることもたくさんあります。でも本質的な問題解決のためには、発想の逆転が必要なのです。
01.
「欲しい」より
「必要かどうか」
私は、最初の家の購入を決断するとき、銀行から融資を受けて上限ギリギリの物件を選びました。新居は広々としていましたが、じきにその支払いは大きな負担となりました。13万5,000ドルのローンを組み、また良い仕事を見つけたら30万ドルのローンを組み…と、どんどん大きくなっていきました。
ちょうどその頃「ミニマリズム」という考え方に出会いました。そして2年前に新しい家に引っ越したのですが、支払いの負担は小さくなり、もっと他のことに情熱を注ぐことができる余裕が生まれました。
私たちに必要なのは、買うことのできる家ではなく、平穏に暮らせる家だったのです。とくに大きな買い物をするときには、その「必要性」を考えてみましょう。
02.
車は現金で買う
私は車の購入の際に、ローンを組んだことがありません。それは財政面で正しい判断だったと感じています。注目の最新モデルを所有したことはありませんが、後悔したことも不満に思ったこともありません。
03.
共働き夫婦の場合
一方の給料は貯金にまわす
夫婦2人ともが働いていたとき、上司から素晴らしいアドバイスをもらいました。それは私の収入だけで生活をし、妻の収入はいずれ必要なときまで貯金しなさい、というものでした。
彼が言った通り、それを実行した数年後、妻の貯金が家を購入する頭金になりました。妻が出産して子育てをしている間、私の収入だけで生活できたのも、このおかげです。
04.
お酒を控えれば
年間で数十万円の節約に
私はほとんどお酒を飲みません。「そんな人生、楽しくない!」という人もいるかもしれませんが、大きな節約にはなります。
アメリカ人の34%はアルコールを飲まない(体質や宗教上の理由から)という事実があるにも関わらず、アメリカ人全体では毎年約6兆円もの費用がアルコールに使われていて、多くの家計を逼迫しています。健康でいることは、将来的な節約にもつながるのです。
05.
仕事は引退しない
私の祖父は、92歳の今もフルタイムで働いています。私は彼から仕事の大切さを学びました。仕事は避けるものでも、できるだけ早く引退するものでもありません。生きる喜びなのです。
退職後のことだけを楽しみに働いているのだとしたら、それは見直しましょう。働き続けることは、家計を支える財政面のメリットにもなりますよ。
06.
カードは結果的に高額!?
できるだけ
キャッシュで支払う
私たちは現金で支払うときよりも、カードで支払うときのほうが高い金額を費やす傾向にあります。きちんと予算内で収めるためには、カードでなく現金で支払うべきです。みんな頭では理解できていても、実行している人は少ないのです。
07.
心が満たされると
浪費が減る
「人に与えること」は、とても重要なことです。たとえばプレゼントは、受け手以上に、送り手にも満足感を与えてくれます。人に与えることで、人生の喜びを得ることができるのです。
いかに自分たちがモノを多く持ちすぎていたのか、と気付くきっかけにもなります。経済的に自由になりたいなら、まずは収入の10%を「与えること」に使ってみてはいかがでしょうか?
08.
あえて浪費家のほうに
家計を握らせる
私は学生の頃、金融や会計の授業が大好きでした。そして、お金の管理についての知識もあります。一方で妻は浪費家です。そこで私は、あえて彼女に家計を管理してもらうことにしました。
すると、少ない銀行口座の預金を見て、彼女は以前より慎重に買い物をするようになりました。さらに「生活水準を下げないように」と、懸命に働くようになったのです。お金を稼ぐことだけがすべての正解ではありません。これは私たち夫婦のケースですが、思い当たる方はぜひ参考にしてみてください。