知恵とは、なにか?
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
サルの日
(Monkey Day)
知恵は人間の最大の武器である。
知恵あるものが生存競争を勝ち残り、
豊かな生活を求めて新たな文明を築いていく。
しかし、周りを冷静に見渡してみるがいい。
進化した知恵が、逆に人間を滅亡に近付けている
愚かな事実に気付くはずだ——。
1968年に公開されたSF映画の金字塔『猿の惑星』からの有名な一説です。
人間社会への痛烈なメッセージは、50年以上経過した今でも私たちの日常に「知恵とはなにか?」を深く考えさせるものがあります。
サルが動物界で独自の種として誕生した時期を正確に特定するのは難しいそうですが、6000万年前には登場していたのではないかと言われています。
霊長類の大先輩であるサルたち。彼らをリスペクトしサルだけでなく、すべての類人猿を祝福しようと「サルの日(Monkey Day)」が誕生したのが、2000年の今日のこと。
12月14日は「サルの日」だそうです。
さて、このサルの日、学術的になにか大発見があったとか、研究学者権威の誕生日とか、じつはサルとはまったく縁もゆかりもないところから非公式に決められたそうです。というのも……。
学生の悪ふざけ、記念日になる。
アメリカで生まれた「Monkey Day」。最初に言い出したのはミシガン州立大学で美術を専攻する2人の学生たち(Casey SorrowとErik Millikin)。
彼らはなぜサルに目をつけたのか?
まもなく始まるホリデーシーズン、その前は倦怠感に襲われるため、12月(まさに今の時期)の憂鬱を晴らす方法を見つけなければいけないと考えていた。そこで、友人のカレンダーに冗談で「Monkey Day」と書き込んだあと、Sorrowはアイデアを実行に移しました。
14日、美術専攻の友人たちを焚きつけサルの格好をして大騒ぎ。その様子をネットで公開したところ、世界に拡散。いつのまにか世界へと広まっていったサルを祝う一日は、現在ではインド、ドイツ、タイなどでも祝われているんだとか。
ナニそれ?でしょ。
いかにも学生ノリな“お遊び”だった「Monkey Day」。それが今では本格的な活動に発展。「National Geographic」や「Smithsonian Institution」、「Greenpeace」までがこの日を推奨。多くの写真や特集記事とともに祝福ムードを盛り上げています。