人間だって動物だ。「何も考えなくていい」という優しいアドバイス

誰にでも悩みが積もって「もう嫌!」となる時期があるもの。仕事、将来、人間関係、ステータス。私も終わりのない持久走をしているような気分だった頃がありました。そんな時に救われたのはこの一言。

「もう何も考えるな」

職場の人間関係とか、頭に来るクライアントとか、これって生きていくうえでどうしても悩まなきゃいけないこと?その時は大事に思えても、別に生死を左右することじゃない。もっと本能で生きてもいいんじゃない? そう、動物みたいに…。

今回は「The School of Life」の動画から、時には動物を見習うべき理由を紹介します。程よく日々の生活に取り入れれば、毎日が少しは楽になるかも。

なぜ動物に癒される?

Image by The School of Life

残業で、とても遅い帰宅時間になってしまった日を想像してみてください。

その日は、まさに厄日。上司には「クビにするぞ」と脅されたし、業者はお怒りだし、書類はなくなるし、電車も2本遅れた。

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でもそんなことは、家で帰りを待っている犬にとっては何の心配事でもない。しぼんだサッカーボールで遊ぶことにのみ、やむなき欲望を見せる2歳の犬。彼は私たちの身に起こっているようなことは何も気にしてないし、興味もない。

けれども、そのことに私たちが気分を害されることはありません。むしろ癒されることのほうが多いくらい。それって、なんでだろう?

Image by The School of Life

実はそれは、「動物の幸福論」にこそ幸せへのヒントがあるから。

無邪気で欲望に忠実。人間だって所詮は動物なのだから、勝手に設けられた社会規範に縛られずに、時にはそう振る舞ってみてもいいはず。実際子どもの頃はそうだったし、子どもにも動物と同じように癒されるものでしょ?

楽になるヒントは
「悩み」の断捨離

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毎日、無駄なことで頭を悩ませていませんか? 羊を見てみてください。彼らは人間のような嫉妬というものを知りません。恥とかプライドにも興味がない。煩わしいEメールも受けつけない。丘をただブラブラと歩きながら草をガムみたいにのんびり喰む。

Image by The School of Life

カモも水辺で、何世紀の人間に何があったとか、何も考えずに泳いでいる。彼らは経済のことなんて聞いたこともない。住んでいる国なんて気にしたこともない。考えなきゃいけない新しいアイデアもなければ昨日起こったことへの後悔もないのです。キャリアとか人間関係の中での自分の立ち位置がどこかも気にしません。

きっと彼らが焦るのは、命の危機に瀕したときくらいでしょう。

Image by The School of Life

動物が纏う時間というのは、我々をわずらわせているものが大したことじゃない、ということを無言のうちに示してくれているのです。仕事に失敗したからといって、永遠の拷問を受けるわけじゃない。どんなにお偉いさんでも相手だって所詮はただの人。心の中で唱えてみましょう。

「死ぬわけじゃないし」

大抵、これで片付きます。

生きていくうえで
本当に大切なことってなんだ?

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とはいえ、ただ何も考えなければいい人生が送れるのかというと、そうでもないはず。誰でも「猫になりたい」とか「鳥になりたい」とか、一度は思うことがあるものだけど、特に猫なら陽だまりでのびのびしていたり、鳥なら鳥らしく空を縦横無尽に飛び回る様子に憧れを抱く人が多いのでは。

そしてそれは、自由で、心から好きなことをし、彼ららしい生活を送っている様子を見て、生まれてくる感情ではないでしょうか。

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動物は、生きていくうえでの、最低限でありながら最重要な心がけを教えてくれているのです。心を柔らかに。自分の持ち味を最大限出す。好きなものを愛す。生きる喜びを味わう。

煮詰まりすぎる前に、毎日の煩雑な心配事は一旦全部放り出して、時には生きる喜びだけを拾い集めてみましょう。何も考えないで、犬が野原を好きなように、鳥が空を好きなように、理由もなく「これだ」と思うものだけを存分に追いかけてみれば、毎日も変わるかもしれません。

Licensed material used with permission by The School of Life
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。