「ワークライフバランス」に隠れた、ある重大な問題。

「ワークライフバランス」というワードを聞くようになって久しい。

もちろん両立を追い求めることは重要だけれど、一方で、仕事で疲れているうえにバランスまで考えなきゃいけないなんて「もうヘトヘトだよ」と個人的には思ったり。

The School of Life」に言わせると、そもそもワークライフバランスを追っていること自体に、ある問題が隠れているんだとか…。

ミスをしたら、
今日からはむしろ喜ぶべき?

目標が絞られていればいるほど、効率はあがるでしょう。私たちの脳は、マルチタスクをこなす時に、ひとつ残らず最大限の効率を出せるようなつくりにはなっていないのです。

私たちの脳は多方面で能力を発揮し、様々な行動に対応できることは確かです。

小説を書いたり、子育てをしたり、レポートを書いたり。しかし、このような動きをすると、ひとつのことを長い時間かけて取り組む人に比べて劣ってしまいます。

部屋の掃除ができない、時間を守れない、心からディナーを楽しめない、プレゼンで失敗するなど、一日を振り返った時に憂鬱になってしまうのです。

あなたがさらに落ち込む前に、最善のパフォーマンができていない理由を理解すべきです。ひとつのことに集中する代わりに、あらゆることに手をつけすぎてしまっているということを。

残念なことに社会には、多くのことでも同時にそつなくこなせるだろうという考えがあります。だからこそ、完璧なキャリアと完璧な私生活を手に入れるなどという、「ワークライフバランス」という言葉が聞かれるのです。

ワークライフバランスは無理なことなのです。理想通りに家事をこなし、子どもの面倒を見て、会社のCEOを務めるなど、あらゆる役割に縛られるとあらば、苦しむことになるでしょう。

そんな状況の中、ミスをしたとしても、「人生が上手くいっていない」というわけではありません。むしろ、ひとつのことに集中する重要性を、あなたはしっかり理解しているということなのです。

Licensed material used with permission by The School of Life
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。