【恋愛コラム】レズビアンの私が、あえて彼氏を作った理由

愛とは形式ばったものではなく、様々な形を持つものだと話すのは、その毒舌で正直な書き口調が好評な「Elite Daily」のライター・Zara Barrieさん。レズビアンである彼女は、若い頃から女性に性的関心はありながらも、その気持ちを横に追いやって男性と交際を重ねたんだそう。「レズ」の自覚が持てるようになった今、彼女は過去の男性との恋愛をどう捉えているのでしょう?

いつもの毒舌な彼女とは少し違い、繊細な部分が垣間見えて、ちょっぴり泣けます。

物心ついた頃から
女性に惹かれてた

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私は「感情」というものが芽生えたときから、女性に性的に惹かれていたわ。

でも女性に対する妄想なんて、口が裂けても言わなかった。そもそも「レズビアン」の意味すら知らなかったからね。そんなの虫歯と似たようなもので、取り除くものだと思ってた。

私が初めて「レズビアン」の存在を知ったのは、12〜13歳のとき。私の母が、シェフで友達のリズに女性の「パートナー」がいる、って話をしてくれたの。でも、その話に共感を覚えたかと言われると、全然よ。彼女たちは感情を表に出さない中年女性だったし、外で手をつないだり、キスをすることも一切なかったから。

私がピンク色の小さな部屋で電気を消して、デイジー柄のシーツに隠れて自分で自分を触ったときは、男の子について考えようと、必死に頑張ったわ。学校にいる男の子。映画で観る男性俳優。バンドで歌っている男の子たち。

でもなぜか数学の授業でみかける、黒縁メガネに格子縞のシャツを着たセクシーな女の子のことを考えていた。私がその授業で落第点をとったのは、彼女のせいよ。だってそんなセクシーな女の子を前にして、誰が勉強になんて集中できるって言うの?

あえて彼氏を作ってたのは
安心できたから

私は女の子に対する性的欲望で溢れかえっていたけれど、ボーイフレンドもいたわ。男の子には割と好かれたの。私があまりにも無関心だったから、追いかけたくなったのかもしれない。

私は幼い頃から自分のセクシュアリティを探求していた。ある程度男の子と遊んでしまえば、女の子に対する感情が打ち消されると思ったから。最初のフレンチキスは11歳でやった。12歳で、男の子に触られた。13歳で、男の子を喜ばせた。ほら、頑張ってたでしょう?

それに高校生のとき、ちゃんと付き合ったのは男の子だけだった。その間に黙って、好奇心旺盛な女の子とも色々やったことも事実。でも当時は2000年代初期。私が通っていた高校には、大量の誇らしげなレズがいるわけでもなかった。だから正直な欲望は我慢して、長髪でツヤツヤした唇を持つ女の子らしく、男の子と付き合ったの。

でも私が男の子と付き合った理由は、コネティカットの郊外に住むレズビアンが少なかったから…なんて浅い理由じゃなかった。

男の子といると安心できたの。彼らの考え方は、理解できたから。彼らは、人気のある女の子に憧れ、彼女たちがいざ現れると、まともに喋れやしない。そんな彼らと一緒にいると、落ち着いたの。それに、なんだか共感できる気がした。

私は女の子の周りにいるのが怖かった(今でも怖いわ)。彼女たちに魅了されるのが怖かったの。だからラブリーなボーイフレンドを身の回りに置いておくことで、寂しさを拭い、安心を手に入れたの。それに私は彼氏を選ぶのが上手だったからね(女に対する趣味も、男ほどブレなければいいんだけど)。

話をちゃんと聞いてくれて、愛してくれて、崩れ落ちそうなときに支えてくれるような男の子と付き合ったわ。

自分がレズだと
認識した瞬間

でも、だからといってストレートになることはなかった。

「私はレズなんだ」と自覚した瞬間を、私は今でも覚えている。家族一緒に、当時話題になってたボストンのレストランにいたときのこと。「なんとでもなれ精神」を持つ親は、未成年の私にワインを飲ませてくれてた。酔いが回って楽しくなってきたそんなとき、私はレズビアンのカップルを目撃したの。彼女たちを目にしたことで、人生が変わったと言っても過言じゃないわ(どうにかして「ありがとう」の手紙かお花、もしくは高級なセックストイでも送ってあげる方法があれば…)。

ひとりは、はちみち色の肌に、黒い長髪が刺青の入った背中を沿ってなびいていた。もうひとりは、プラチナ色のショートヘア、ピチピチのブレザーにスチールキャップの入ったブーツを合わせていて、とってもシックだった。短髪の女の子は、長髪の子の太ももを触っていた。

ロックでお酒を飲む彼女たちを見て、私の胸はドキドキした。性的に惹かれてたの。見るからにだったし、もはや私にまでそのセクシュアルな「振動」は伝わってきていたわ。

興奮するって、こういうことなんだって分かった。レストランの真ん中で、家族とディナーをしている最中に濡れたの。

2日後、私はコネティカットの家に帰って、授業をサボったり、タバコを盗んだり、スマッシング・パンプキンズに夢中な彼と屋根裏部屋でチューしたりする生活に戻った。

でも何かが違った。彼とキスしているとき、私は短髪の女の子しか想像できなくなっていた。

男性とも女性とも
広い幅で恋愛できてよかった

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今となっては、性的にも感情的にも、女性にしか惹かれないわ。でも男性との間の恋愛も、私にとってはパワフルだった。その過去があってこそ、今があると思ってる。

でも過去の話をすると、みんな同じような反応をする。「でもあなたレズじゃない。彼がどうしているかなんて、どうでもよくない?」とか「ザラ、男なんて愛せたの?だってあなたレズじゃない」とか。

レズだから、過去の男性との恋愛には冷めきっていると思われる。でも本当はその真逆で、私はかつてのボーイフレンド達を尊敬しているし、いま思い出しても温もりを感じるわ。私は、自分なりに彼らを愛していたから。

この世にはいろんな「愛」がある。私にとっては、情熱的でセックスありきで、髪も服もちぎっていいくらい狂気的な「女性との関係」と、純粋で特別、そして安心する「男性との関係」があるの。

長期スパンで考えたとき、男性との恋愛のほうが満たされるんじゃ?って思うでしょう?でも私は1ミリもそう思わない。でも、だからといって私たちの愛の深さは変わらない。

友達も家族も驚いていたけど、「元彼が婚約した」と聞いて私は泣いたわ。それは嫉妬からでも、セクシュアリティに対する後悔からでも何でもない。ただただ感謝の気持ちでいっぱいだったから泣いたの。彼の婚約の話を聞いて、私たちのハッピーで美しい過去が蘇ったの。彼なしでは今の私はないといっていいくらい、彼には助けられたし、少しでも彼と共に人生を歩めたことに感謝の気持ちでいっぱいだった。影響を受けた相手というのは、性別や性的関心なんて関係ないの。

私は「レズにも彼氏ができる」という概念を分かってもらえない悲しい事実を受け止めてる。自分が学んだことを誰にも理解されなくたって、大丈夫。

いろんな人と付き合ってきて気付いたのは、愛は白黒ハッキリしているものではない、ということ。形式ばったものじゃなくたって、不可解だって、「彼氏・彼女」という名目がなくたっていいの。愛の形に正解なんてない。私たちは生きていく上で、いろんな愛と巡り合わせるはず。ある意味、とっても広い幅で「愛」を経験できたことに、私は感謝の気持ちでいっぱいよ。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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