たったの39分06秒。ピュアな恋心に涙する『カランコエの花』

 

国内のインディペンデント映画祭を席巻中の映画『カランコエの花』。7月14日(土)から新宿K's cinemaにて1週間限定で劇場公開されます。

舞台はとある高校。「LGBTについて」の授業の中で、その存在をはじめて身近に考えた生徒たちの心の葛藤を描いた作品です。……と、紹介したいところですが、ハイスクールものとかLGBTとか心の葛藤とか、そういう先入観を全部とっぱらって、素晴らしい作品ですよ。

こんなに感情を揺さぶられるなんて!

© 2018 中川組

 

観る前後でかなり印象が変化します。ヘビーな社会派ドラマかと思いきや、物語が進むにつれて憤りや切なさ、虚しさなどいろんな感情が渦巻き、そしてラストは……。

LGBT映画という枠を超えて、誰かを好きになるピュアな恋心を思い出すことになるはずです。「映画では泣かない」と思っている人もご注意を。私もそのタイプを自負していますが、泣きました。

出演者たちの素朴な演技が一層リアリティを醸成させていて、真に迫ってきます。

39分06秒の短編映画で、こんなに感情を揺さぶられるなんて!

 

『カランコエの花』

2018年7月14日(土)より、K's cinemaで1週間限定上映。公式サイトはこちら

 

Top image: © 2018 中川組
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