僕たちが「ロボット花」を必要とする理由

ミツバチが安全に花粉を運べるように

オーストラリアのアーティストMichael Candyが開発したのは「SYNTHETIC POLLENIZER」という人工授粉”花”。

蘭の花に似せた花びらと砂糖水でミツバチを呼び込み、花粉を付着させ、本物の花に受粉させるものです。

産業用の花に使われる農薬や殺虫剤、気候変動の影響でミツバチの数は減少しそれによって花が受粉のできるチャンスが減ってしまう。

そこで彼は、「植物生態系の維持のためにはどうすればいいか?」と考え、たどり着いた答えが「まずミツバチを助けること」でした。

これはミツバチと植物のために作られた、いわば「ロボット花」なのです。

仕組みは至ってシンプル。砂糖水は中央の白い皿に抽出され、チューブから送られた花粉は白い突起部分に絡みつきます。あとは花粉を運んでくれるミツバチを待つだけ。

試作を重ねて今の形に

上の3つの画像は初期の試作品。最初はなかなかミツバチに来てもらえなかったそう。開発期間約4年をかけ現在の形に。花の形や色が重要だったようで、ようやくミツバチに認められるようになったんだとか。

ロボットに仕事が奪われるなんて聞くけど、こんなロボットのあり方もいいんじゃないかな〜。

Licensed material used with permission by Michael Candy
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。