「AIロボット弁護士」の法廷デビュー、「人間弁護士」からの「異議」で延期に
「異議あり!」
弁護士がそう唱えたのは、法廷の外だった——。
じつは、ニューヨークのスタートアップ企業「DoNotPay」が、法廷にAIロボット弁護士を持ち込もうとしていたらしい。それに対して、複数の州弁護士会が反発したんだそう。
どうやら、ロボット弁護士の法廷への持ち込みは軽犯罪に問われる場合があるとのこと。最長6ヶ月の懲役となる可能性があり、実際に検察官などから"脅し"の連絡もあったという。そのため、AIロボット弁護士の法廷デビューは延期となったらしい。
今回法廷に持ち込まれようとしていたAIロボット弁護士は、「ChatGPT」や「DaVinci」などのAIツールで法律を"勉強"したんだとか。法廷では、被告がスマートグラスとヘッドセットを装着し、AI弁護士が生成した弁論を口述するそうだ。
「DoNotPay」は今後、高額な医療費や信用調査機関とのトラブルなどに悩む人のサポートに焦点を当てていくとのこと。将来的には、法廷で人々を助けるAIの実現を目指すらしい。
はたして、AIロボット弁護士が法廷に立つ日は来るのだろうか——?
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