AI弁護士、「被告側」として法廷に立つ。
「DoNotPay」をご存知だろうか?
米起業家ジョシュ・ブラウダーによって開発された法律サービス対話型の人工知能で、世界初のロボット弁護士なるものを自称しているが、もちろん法学博士の学位を取得しているわけではない。
ゆえに、現在、その存在が違法性を問われている。
社名(こちらも「DoNotPay」)の通り、弁護士を雇うお金が足りなくても、裁判ができるようなサービスを目指している同社は、2015年に駐車違反に対抗するためのアプリとしてスタートして以来、多額の資金調達を成功させ現在に至る。
3月3日、「DoNotPay」に対する訴状がシカゴの法律事務所「Edelson」によってカリフォルニア州、サンフランシスコ高等裁判所に提出された。
訴状には、「DoNotPay」が弁護士の代わりに相当する存在に当たらないことを以下のように主張している。
顧客にとって残念なことに、「DoNotPay」は実際にはロボットでも、弁護士でも、法律事務所でもない。「DoNotPay」は法律の学位を持っておらず、いかなる司法管轄でも禁止されておらず、いかなる弁護士によっても監督されていない。
これに対し、「DoNotPay」CEOは「アメリカでもっとも金持ちの集団訴訟弁護士にいじめられるつもりはない」とコメント、徹底抗戦の構えだ。
消費者が自らの力で企業に対抗する術はなかなかなく、それを可能にするために開発されたサービスは今、“訴えられる立場”にあるが、今後AIが法曹に関与できる余地が増えていくのかどうか、注目したい。
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