進化する「カスタムメイド・マウスガード」の世界

激しい運動や接触が多いスポーツシーンでは、歯や口腔内の怪我のリスクはつきもの。集中力やパフォーマンス維持のためにも、安全対策は欠かせない。そこで注目されているのが、一人ひとりの歯型にぴったりフィットするカスタムメイドのマウスガードだ。

デジタル化がもたらす
オーダーメイドの快適さ

©名南歯科貿易株式会社

従来のマウスガードは既製品が多く、フィット感や装着感に満足できないケースも少なくなかった。しかし、近年の3Dプリンター技術の進化により、状況は一変しつつある。「名南歯科貿易株式会社」が、3Dプリンターで製作可能なスポーツマウスガード用樹脂「キーガード」と、スプリント用樹脂「キースプリント」の販売を開始した。

従来の手作業による製作と比べ、3Dプリンターを用いることで、製作時間の短縮、コスト削減、そしてより高精度なマウスガード製作が可能となるようだ。一人ひとりの歯型データに基づき、まるでオーダーメイドスーツのようにジャストフィットするマウスガードが、手軽に入手できるようになると期待されている。

世界基準の品質と安全性を

「キースプリント」「キーガード」の大きな魅力は、その品質と安全性にある。同社によると、「キースプリント」は高い曲げ弾性率を誇り、「キーガード」は30kN/m(キロニュートン)の引裂強度を実現しているという。この優れた耐久性により、スポーツ時の強い衝撃から歯や口腔内をしっかりと保護

さらに、これらの製品はアメリカ食品医薬品局(FDA)510k承認、カナダ保健省承認、CEマークを取得しており、世界基準の品質と安全性が保証されている。2024年9月時点で、30社以上の3Dプリンターメーカーの各機器で検証済みという事実も、その信頼性を裏付けていると言えるだろう。

スポーツの秋真っ盛りのいま、マラソン大会や地域でのスポーツイベントなど、目標に向かって身体を動かす機会も増えていることでしょう。集中力を高め、最高のパフォーマンスを発揮するためにも、歯や口腔内の安全対策は万全にしたいものです。自分専用のフィット感を実現することって、アスリートに限らず、スポーツの種類やレベルを問わず、多くの人がそのメリットを実感できるはず。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。