寝不足大国ニッポンに革命を。 AI搭載のオーダーメイド枕で「睡眠負債」から解放

「パフォーマンスが上がらない」「集中力が続かない」そんな悩みを抱えているあなたは、もしかしたら睡眠負債を抱えているのかもしれない。

日本は経済開発協力機構(OECD)加盟国の中でもっとも平均睡眠時間が短い「寝不足大国」だ。約40%もの人が睡眠に何らかの問題を抱えているといったデータもある。慢性的な睡眠不足は集中力や判断力、さらには創造性など日中のパフォーマンスを低下させるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす。

そんな状況のなか、岩手県から睡眠を改革するかもしれない、革新的な枕が登場した。

テクノロジー×職人技
「眠りの匠 KAIMINまくら」誕生

©株式会社 やよいディライト

「株式会社やよいディライト」から発売されたオーダーメイド枕「眠りの匠 KAIMINまくら」は、単なる枕ではない。「身体のプロ」「AIのプロ」「睡眠・寝具のプロ」がタッグを組んで開発した、まさに“令和の眠り”を追求したハイテク枕。

開発のきっかけは、長年、高品質な寝具を提供してきた同社の顧客からの声だった。顧客のなかには整体院に通う人も多く、「肩や首のこり、不眠に悩む人が多い」という現場の声から、睡眠の質を左右する「枕」に着目。身体の構造に精通した「株式会社健生」に協力を依頼。30年間、整骨院事業などで培ってきた健生のノウハウを活かし、人間工学に基づいた快適な睡眠姿勢をサポートする枕の構造を追求した。

最適な枕の高さは?
AIが「寝姿勢」を分析

眠りの匠 KAIMINまくらの最大の特徴は、最新のAI技術を搭載している点。従来の寝具選びでは、「立っている時の姿勢をそのまま寝かせた状態が理想」とされてきた。しかし、「株式会社ネムール」が開発したAIは、まったく新しいアプローチで理想の枕を導き出す。

その秘密は、立ち姿勢から寝姿勢への自動変換を可能にする独自のアルゴリズムにある。立っている時と寝ている時では、筋肉の緊張状態が異なるため、体型情報も変化する。そこで、このAIは数万人のデータに基づき、立っている時の姿勢を分析。寝ている時の状態を予測することで、一人ひとりに最適な枕の高さをわずか3分で測定することを可能にした。

素材選びから縫製までこだわり抜いた枕は、まさに「快眠のための最先端ガジェット」と呼ぶにふさわしい。

「睡眠負債」がもたらす、経済損失

近年、注目されている睡眠負債は、単に睡眠時間が足りない状態を指すだけでなく、質の低い睡眠をとり続けることで、心身に悪影響が蓄積されていく状態のこと。OECDの調査によると、日本の睡眠不足による経済損失は年間約15兆円にものぼるとも。じつに日本のGDPの約3%に相当する金額だ。もはや個人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき重要な課題と言える。

「睡眠負債」から解放される未来へ

「良い睡眠」を提供するだけでなく、私たちを「睡眠負債」から解放する可能性を秘めtたオーダー枕。テクノロジーの力で睡眠を可視化し、一人ひとりに最適な睡眠環境を提供することで、日本は「寝不足大国」の汚名を返上できるだろうか?その答えは、そう遠くない未来に明らかになるかもしれない。

👀 GenZ's Eye 👀

2040年問題、そして睡眠不足が叫ばれる現代社会において、質の高い睡眠は私たちにとって重要な投資。パフォーマンス向上、そしてQOL向上を睡眠から図る。こういう自己投資を未来に向けて進めていきたいですね。

Top image: © iStock / mapodile
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