「枕を向ける方角」で睡眠の質がぐんと向上するらしい

睡眠時、頭を向ける方角が睡眠の質に影響を与える可能性があるという。

「古代東洋医学では、最適な睡眠環境を構築するための指針を提供してきた」とは、「欧州睡眠学会(ESRS)」所属の睡眠学者Ana Brito氏の弁。なんでも東洋医学の考え方に基づく「風水」や古代インドで成立した建築思想「ヴァーストゥ・シャーストラ」では、南を向いて寝ることがいいとされている。

研究によると、この枕を南向きにすることは、エネルギーの円滑な流れを促進し、良質な睡眠だけでなく、精神の安定感や心臓の健康にもつながる可能性を示唆。ただし、科学的な根拠は十分とはいえず、最後は個人の好みに合わせるのが重要だそう。

また、「身体を電気エネルギーのシステムと見なすなら、ベッドの向きと位置、そして寝る方向が睡眠に影響を与える可能性があることは理にかなっている」と主張するのは生理学者で睡眠療法士のNerina Ramlakhan氏。

電磁場が存在する地球はヴァーストゥ・シャーストラ的にいうと北極は頭で南極は足にあたる。地球の磁力と体の電磁エネルギーが対極になるよう南向きに眠ることでより深い睡眠へと誘ってくれるといった実証実験もあるようだ。

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上質なマットレスや高価な枕を手に入れずとも、頭を向ける方角を変えるだけで睡眠の質が改善されるとしたならば……それこそコスパは最強。科学的根拠は不十分とはいえ、寝室の模様替えをお考えの人は、ベッドの向きをどの方角にもっていくかを検討してみては?

そうそう、「北枕は縁起が悪い」なんて古くから言われていますが、仏教生誕の地インドでは北は“楽園”、風水の本場中国でも、幸運は北から訪れるなんて話も。

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