「睡眠」と「宝くじ」のフシギな関係
身近なところに、幸福を手に入れられるカギがあります。それは、あなたが毎日していること。そう「睡眠」です。忙しいとつい削ってしまいがちですが、それはイコール自分で幸せを削っていたっていうことなんですかね。
英・ウォーリック大学の心理学者Nicole Tang氏の研究によると、睡眠は宝くじを当てるのと同じくらいの「幸福度」に匹敵するのだとか。毎日忙しく働いたり勉強しているみなさん、ぜひ参考までに。
宝くじ3,000万円に
相当する幸福感?
研究では、4年かけてイギリスにいる30,500人もの睡眠パターンを分析。
結果、睡眠の向上は身体的にも精神的にも健康をもたらし、その幸福感は宝くじで約200,000ポンド(約3,000万円)を当てることに匹敵する、というのです。
また睡眠を改善するうえで、どれくらいの時間寝たかよりも、質を高めるほうが重要ということも明らかになったそう。
質の良い睡眠は
セラピーにも匹敵
時間をかけて睡眠を向上していくことで、質や量、そして睡眠薬を使う回数などが減っていきます。これは、メンタルヘルスの専門家が患者の精神的な健康状態を把握するために行うテスト結果にも反映されるのだとか。
Tang氏が研究の中で、睡眠の質を改善した人たちにこのテストを行なったところ、彼らの結果が、精神的な健康を目指すセラピープログラム(8週間分)を受けた人たちが出した結果に値するものだった、というのです。
睡眠は誰でもできる
「幸せのセラピー」
ちなみにこの研究結果は、単に睡眠がどれほど重要か証明しているわけではありません。
「治療を受ける必要があるほど、深刻な問題がある人だけが行える特別なプログラムというわけではなく、睡眠の改善は、誰でも手が出せるというメリットがあります」
ーTang氏
つまり、健康になり幸福を感じるには、良い睡眠こそが効果的で、シンプルで、そしてリーズナブルな方法なのだと示しているのです。
一番身近なところに効果的な解決策があると知れたからこそ、日々の生活を少しでも良いものにできるよう、質の良い睡眠を確保することを心がけたいですね。