【研究結果】「腸内細菌」と「睡眠」の意外な関係

CMや雑誌、ネットの特集などでも扱われることの多い腸内細菌

なんと、その細菌が「睡眠」にまで影響を与えていることが、米「ミズーリ大学」の医学部研究チームの研究により判明した。

研究チームは、世界で約10億人以上が経験している、睡眠時に呼吸が10秒間以上止まる「睡眠時無呼吸症候群」と腸内細菌の関係調査のため、オスのマウスを6週間ほど間欠的低酸素症を模倣した部屋に置き、人間の「睡眠時無呼吸症候群」の重症患者と同じような低酸素状態に。

結果、低酸素状態は、腸内マイクロバイオームの多様性を低下させ、プレボテラ、デスルホビブリオ、ラクノスピレース科などの嫌気性菌を増殖腸内組成をも変化させることが判明した。

その後、低酸素状態のマウスと普通の酸素濃度の部屋で育てられたマウスの両方の腸内細菌を採取し、普通酸素濃度で育ったマウスグループにどちらかの細菌を移植し3日間行動を観察。すると、間欠的低酸素マウスの腸内細菌を移植されたほうは、睡眠時無呼吸症候群のような睡眠パターンが観測されたという。

つまり、腸内細菌の組成変化が睡眠に影響を及ぼすことが示唆されたのだ。

この研究論文の著者である「ミズーリ大学」医学科のデーヴィッド・ゴザル博士は「腸内細菌を操作することで、睡眠時無呼吸症候群の予防や、少なくともそれによって引き起こされる高血圧や不整脈などの合併症を緩和できるかもしれない」とコメントした。

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