よく眠れる人と眠れない人の違いは「ベッドでの妄想」だった!考え事が睡眠に与える影響とは?
眠ろうと布団に入った途端、つい頭の中で色々と考え始めてしまい寝れなくなった経験はないだろうか?
明日1日の予定を考えたり、今日あった恥ずかしい失敗を思い出しては悶々としたり、「あれ、そういえばあの資料どこに置いたっけ?」というように、脳みそは大忙し。
先月『The Conversation』が紹介した研究にて、これに関する驚きの事実が明らかとなった。
よく眠れる人と眠れない人は、それぞれ全く違うことをベッドで考えているというのだ。
研究によると、質の良い睡眠をとる人は、眠る前に主に視覚的な妄想を膨らましているとのこと。人やモノを描写するなど、まるで夢や幻覚のような混沌とした想像で頭をいっぱいにしているらしい……!
よく眠れる人が“幸せで自由気ままな妄想旅”に出ている一方、質の良い睡眠をとれない人は視覚的な要素が少なく、計画や問題解決に集中している傾向がある。
無駄な心配事をしたり、計画を立てたり、大事なことを考えたりなど。これから気持ちよく眠りに落ちるところなのに、これでは幸せな妄想旅とは程遠く、寝付けないのも当然だ。
では、よく眠れない人は具体的にどのような妄想をするべきなのだろうか?
Conversationの記事の紹介によれば、米国の心理学研究者Les Gellisが開発した「認知的集中法」が良い睡眠導入に効果的だという。
方法は至って簡単で、ベッドで横になって眠たくなるのを待ちながら、何かひとつのことに集中するだけ。
内容はあなたの好きなものでいい。たとえばあなたがインテリア好きなら、部屋の模様替えを想像する。サッカーファンなら頭の中でプレーを再現したり、編み物が好きならブランケットを編むのを想像するといいだろう。
ここで重要なのは、あまり感情的になりすぎないものを想像すべきという点。心身ともに興奮してしまっては元も子もないので、あえて少し退屈な想像をするのもひとつの手だ。
この方法によって、不眠症だった人の症状が大幅に改善したことも分かっているという。決して特効薬とはいかないものの、あなたの睡眠の質を向上させるのにきっと役立つだろう。
今夜からあなたも大事な考え事は早々に済ませ、ベッドの中では幸せな妄想旅をしてみてはいかがでしょうか?