睡眠負債解消のカギは「口腔環境」にあり。ストレス社会に蔓延する、意外な落とし穴

慢性的な疲労や集中力の低下。そんな悩みを抱えている現代人は多い。 今日の社会において、質の高い睡眠は仕事のパフォーマンス向上や心身の健康維持に必要不可欠なもの。

そんななか、ある実態調査によると定期的に歯科検診を受けている人ほど、睡眠の質が高いと感じているという興味深い結果が出ている。

現代人の生活習慣が招く
「口腔環境」と「睡眠」の悪循環

歯科医療情報プラットフォームを運営する「WHITE CROSS株式会社」が、20代~60代男女500名を対象に実施した「歯科検診と睡眠に関する実態調査」。これによると、半数もの人が定期的な歯科検診を受けていないことが判明した。

行かない理由としてもっとも多かったのは、「時間を作るのがめんどくさい」「お金がかかる」といったもの。 たしかに、時間に追われがちな現代人にとって、歯科検診は何かと後回しにしがちなものかもしれない。

しかし、実際は多忙な毎日を送る人ほど、口腔環境と睡眠の質に注意が必要のようだ。 たとえば、人間はストレスや疲労が溜まると、歯ぎしりや食いしばりが増加する傾向にある。 こうした睡眠中の無意識な行動は、歯や顎に負担をかけるだけでなく、睡眠の質を低下させ、結果的にさらなる疲労や集中力低下を招く悪循環に陥ってしまうため。

©WHITE CROSS株式会社

「歯科検診」と「質の高い睡眠」
意外な蜜月関係

©WHITE CROSS株式会社

また、同調査では自身の睡眠の質が「高い」と回答した人のうち、3ヵ月以下の頻度で歯科検診を受けている人は54%だったのに対し、睡眠の質が「低い」と回答した人では、その割合は25%にとどまった。

もちろん、歯科検診を受けるだけで睡眠の質が劇的に向上するわけではない。 しかし、この結果からも、日頃から口腔内の健康を意識し専門家によるケアを受けることは、質の高い睡眠ひいては健康的なライフスタイルの実現につながると言えるだろう。

テクノロジーの進化によって、オンライン診療やセルフケアなど、歯科医療はますます身近なものになりつつある。 まずは自分に合った方法で、自身の口腔環境と向き合うことから始めてみてはいかがだろう。

👀GenZ's Eye👀

自分も睡眠の質はなるべく落とさないよう、部屋はしっかりと暗さを確保したり、夕方以降はカフェインを摂取しないなどの対策を取ってきたつもり。けど、歯科検診にはだいぶご無沙汰してしまっている(汗)。

もしかすると、自分の睡眠が完璧でないのは自分の口腔環境に問題があるのかも。人生の3分の1を占めると言われる睡眠を向上させるためにも、行かなくては……。

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