現代社会に生きるみんなへ、新しいセルフケア「JOMO」を届けたい

SNSで自分以外の友だちが楽しんでいる様子を見ると、取り残されたような気持ちになり不安や心配を感じたことはあるだろうか?

常に最新の情報を追い続け、誰かと繋がっていなければいけないという不安は「FOMO(Fear of missing out)」と呼ばれる。

じつは、その対義語にあたる「JOMO」という言葉があることを知っているだろうか。

JOMOは「Joy of Missing Out」の略語で、取り残されることの喜びという意味がある。この「ジョーモ」、なかなかピンとこないかもしれないので詳しく説明しよう。

誰かに遊びや飲みに誘われて、本当は断りたいのに断れなかったり、自分だけ取り残されたくないという理由で断れなくなってしまい、ストレスを感じてしまったことはないだろうか?そんなストレスから解放してくれる魔法のような考え方がJOMOだと言えるだろう。

JOMOでは、自分にとって本当に重要なことや、心から楽しめることを尊重する。

自分の友だちに遊びに誘われた時に、「ノー」って正直に言えるかどうかがキーになってくる。断るときに説明を加えたり、断ることを正当化しようと試みたり、ごめんねと謝ったりすることの方が多いかもしれない。

ただ正直に「行かないことにするね」「行かないよ」ってもっと正直になればいいのだというのがJOMOの考え方だ。

詰まるところ、JOMOはセルフケアだ。

ただそんなにストレートに「ノー」なんて言えないよって思う人もいるかもしれない。その場合は、友だちとの良好な関係を保つためにも「今日は家でゆっくりしたいんだ」って、「今週は自分のために時間を使いたいの」って伝えるのも大事な一歩かもしれない。こちらが正直に断ることで、もしかすると相手も誘いを断りやすくなるかもしれない。

ベストセラー作家のMart Matousek氏は、『Psychology Today』にこう綴った。

「何もしない、何も約束しない、どこにも行かない、誰にも会わないというのは、人生最大の贅沢のひとつだ」

情報が溢れる現代社会において、健全な心の状態を維持するためには、ソーシャルメディアやインターネットから適度な距離を保ちつつ、周囲の情報に過度に影響されずに自分自身の価値観をしっかりと見つめ直す力が重要だろう。

JOMOでJOMOする?

さて、香港には「JOMO」という名前のカフェがあるんだとか。携帯をオフにして、こんなカフェでゆっくり1人で過ごすのもいいんじゃないか?

© jomocoffeencakes / Instagram

JOMO灣仔店

【住所】香港 23 Queen’s Road East (金鐘站F出口)
【営業時間】8:00〜20:00

Top image: © iStock.com/Jcomp
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。