Z世代のセルフケアに「慰めのネックレス」が欠かせない。心理学者の見解とは……?

多くの人が経験したであろう、不安を感じた時にネックレスを触る行為。

Z世代は、このアクセサリーに 「コンフォート(慰めの)ネックレス」と名前をつけトレンド化させているのをご存知だろうか。

単純に言えば、これはファッションとしての意味を持ちつつ、人々が慰めのために触れるという“感情的な価値”も伴うネックレスのことを指す。Z世代の間では、これを着用することが一種のセルフケアになっているのだ。

TikTokでは「#comfortnecklace」のハッシュタグが500万回以上再生され、動画のコメント欄は、ネックレスを「私も持ってる」「一回着用したら、ずっと外さない」「これは、みんなぜったいに必要なもの」といった共感を示す声で溢れかえっている。

© Jess / TikTok

Z世代流セルフケア「慰めのネックレス」

「触れることで心の落ち着きを取り戻せる」などの理由から、コンフォートネックレスの着用はZ世代流セルフケアの一つとなっている。

しかし、実際に慰めの効果はあるのだろうか?

心理学者によれば、効果は「ある」とのこと。実際にネックレスやものに触れることで、認知行動療法の原理を利用できるのだという。

感覚刺激は脳の関心をそらして不安症状を和らげるのに役立つし、センチメンタルな感情はポジティブな記憶や感情を呼び起こすらしい。

心理学者のAmelia Thompson氏は、Yahoo!の『In The Know』でこう語っている。

「Z世代におけるコンフォートネックレスのトレンドは、私たちの思考(認知)、感情、行動がどのように相互作用しているかに焦点を当てた、認知行動療法の主要な柱と一致しています」

「ネックレスは、安心感を与え、不安を管理し、気分を高めてくれる“慰めのしるし”となるのです」と、ネックレスに手を伸ばすことが、不安への対処法である可能性について言及している。

さらに彼女は、このトレンドについて、メンタルヘルスや精神病にまつわるスティグマ(烙印)を押さずに不安と付き合う、Z世代ならではの方法かもしれないと付け加える。

「専門的なサービスや薬物療法が必要な場合もありますが、こうした自分なりの方法を持つことも重要であり、彼らはメンタルヘルスを促進する道を切り開いているのです」

大人気アーティストも着用している⁉︎

Z世代から絶大な支持を受ける、世代のアイコンとも言える歌手のオリビア・ロドリゴも、「コンフォートネックレス」を着用していることを示唆するような動画が投稿されている。

同年代の代弁者のような存在である彼女が着用することは、トレンドにより一層拍車をかけるかもしれない。

© livieslay / TikTok

しかし、「ネックレスを着用しているからといって、専門家の助けを求めることをやめてはいけない」と結婚・家族セラピストのRaul Haroは釘を刺している。

「専門家の助けを求め、強力なサポート・ネットワークを構築することは、人々が自分の感情を管理し、全体的な幸福を向上させるのに役立ちます」

ウェルビーングのためにネックレスを着用するのは斬新で新しいジュエリーの価値として興味深いけど、必要に応じてカウンセリングに通うことも躊躇しないで。

Top image: © iStock.com/Christelle Leuvennink
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