なにコレ?いま、愛犬を「AIで擬人化」する遊びがキテるらしい
あなたの愛犬が、もしも人間だったら……?そんな妄想を、AIが現実にする時代が来た。
TikTok上で、190万回以上再生された「ペット擬人化」動画。これ、ChatGPTを使って、愛犬や愛猫を人間に変身させるというトレンドらしいが……。
ChatGPTマジック
ペットが人間に“変身”する瞬間
TikTokやInstagramで大きな話題となっている「ペットの擬人化」。すでに200万回近く再生された動画では、アイリッシュセッターが赤毛の女性に大変身!首元には愛犬を“象徴”した(?)犬の骨のネックレスが……。
Redditでは、あるユーザーが三毛猫をゴスロリ風の女性にAI変換した画像や、他にも、ゴールデンレトリバーが少年になったり、フレンチブルドッグが渋いおじさん風情に返信する姿など、まさにAI技術を活用した、現在進行形のBUZZトレンドと化している。
さらに驚くべきことに、同技術は犬や猫だけでなく、ハムスターから亀まで、さまざまな動物に対応可能らしい。ペットの新たな一面を発見できる、まさにAIマジックといえなくもないが……。
「AI擬人化」が生み出すもの
このAI技術、もはや単なるエンターテインメントを超え、ペットと人間の関係性をさらに深める可能性すら予感させてしまう。というのも、“人間化”された自身のペットの姿を目にすることで、これまでとは異なる視点でその存在を感じたり、理解を深めることもできるのかもしれないから。
いっぽうで、倫理的な側面も無視できない。
AIが生成した画像は、必ずしもペットの個性を正確に反映しているとは限らないからだ。トレンドを紹介する「New York Post」でも指摘されているように、ペットの人間化は、現実と虚構の区別を曖昧にしてしまう可能性がある。また、ペットを人間のように扱うことで、動物としての尊厳を損なうのではないかという懸念も生まれると同誌は警鐘を鳴らす。ほかにも、AI技術の悪用、たとえば、他人のペットの画像を無断で使用して不適切な画像を作成するといった行為が出てこないとも限らない。
190万再生の裏に潜む承認欲求
190万回以上も再生されたということは、このトレンドに多くの人々が共感している証拠ではある。
現代社会において、ペットは単なる動物ではなく、かけがえのないパートナーであり、心の拠りどころ。そんな大切な存在だからこそ、「もし人間だったら……」という願望を抱く気持ちもわからないでもない。
けれど、SNSでの承認欲求だけに走ってしまっては本末転倒。AIの技術進化とともに、私たち人間の倫理観もアップデートの必要がありそうだ。