小説をアニメ化するAI「Hypnovels」
小説を「映像」でも楽しみたいと思ったことがある人は、少なくないはず。そんな願いを叶えてくれる画期的なAIが誕生したようだ。
小説をアニメ化するAI
「Hypnovels」
「Silverside AI」が発表したのは、「Hypnovels」という書籍をアニメーションに変換できるAI。本来は膨大な時間と費用がかかる本の映像化を、わずか数時間で行えるという。
使い方も簡単そう。本文を入力してビジュアルスタイルとナレーションの声を選択するだけで、小説を映像化できてしまうようだ。以下の動画では実際にアニメ化された作品をチェックできるから、ぜひ視聴してみて。
© Hypnovels/YouTube
マーケティングツール
としても期待大
「Hypnovels」は、新たな小説の楽しみ方を提供してくれるだけでなく、マーケティングツールとしての可能性も秘めている。というのも、著者は自分の作品を映像化して宣伝することで、より多くの読者に作品の魅力を伝えることができるから。
実際、「Hypnovels」のアイデアは、作家のPJ Caldas氏が自身のSF小説『The Girl from Wudang』を宣伝するときに誕生したんだそう。同氏は「従来は映像を使った宣伝には莫大なコストがかかったが、このAIがあれば全ての作家が動画広告を通じて作品の魅力を読者に伝えられるようになる」と述べている。
ただ、「Hypnovels」の真髄は読者体験の向上。元々はマーケティングを目的として作られたが、このAIの真の価値は小説を通じて得られる読者体験の強化にあるそうだ。活字と映像の融合により、読者は小説の世界により深く入り込めたり、新しい解釈ができるようになったりするかもしれない。
読書体験が、AIによってまたひとつ変わりそうだ。
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