AIが導く、言語化による「香りのデジタライズ」とは

近年、消費者の間では、パーソナライズ化や体験型消費といった、従来の価値観を超えた新たなトレンドが生まれている。

そんな中、2025年1月15日から17日にかけて開催された日本最大級の化粧品・美容の総合展「COSME Week 東京 2025」に出展された、AIシステム「KAORIUM(カオリウム)」が注目を集めている。

曖昧な香りを言葉に変えるAI「KAORIUM」の実力とは?

セントマティック株式会社が開発したAI「KAORIUM」は、なんと香りの印象を言葉に変換したり、逆に言葉に合った香りを導き出すことができる画期的なシステムだ。

同社によると、「KAORIUM」は最先端のテクノロジーによって、これまで曖昧で捉えにくかった香りの印象を言葉で可視化することを可能にしたという。

たとえば、自分が好きな香りを「KAORIUM」に分析させると、「フローラルで爽やか」といった言葉で表現してくれる。また、「ロマンティックな気分になりたい」といった要望に合った香りを提案してくれる機能もある。

香りは新たなマーケティングツールになる

「COSME Week 東京 2025」には、国内外から約800社が出展し、多くの来場者で賑わった。セントマティック株式会社は、「KAORIUM」が従来の購買に繋げる販売促進だけでなく、企業のニーズを掴み、商品開発やマーケティング領域で活用できる可能性を訴求するために、今回のイベントに出展したという。

「SCENTMATIC株式会社」が行った独自調査によると、18~27歳の48%、28~35歳の58%、36~45歳の66%が「化粧品選びで香りの影響がある」と回答しており、香りは化粧品選びやリピート購入において重要な要素になりつつある。

五感を刺激する商品体験で消費者の心を掴む

視覚や聴覚に訴求する従来のマーケティング手法に加え、「香り」という新たな軸を加えることで、消費者の潜在的なニーズをより深く理解し、これまで以上に共感を得られる商品開発やブランド体験を提供できるようになるだろう。

「KAORIUM」は、化粧品業界だけでなく、食品、アパレル、自動車など、様々な分野で応用が期待されている。近い将来、「香り」は、私たちに全く新しい世界を見せてくれるかもしれない。

© SCENTMATIC株式会社

【SCENTMATIC株式会社】

セントマティックは、香りを言語化するAIシステムを用いて、あらゆるものに“情緒的な体験価値”をプラスできる香りの共創型の香りのビジネスデザイン集団として2019年に設立しました。セントマティックが取り組むのは「嗅覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらします。

 

代表者:代表取締役 栗栖 俊治

所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目22番7号 3階

URL:https://scentmatic.co.jp

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