YouTubeの「古代言語学習チャンネル」が話題に

「Equator AI」というYouTubeチャンネルが話題になっている。

日本での英語教育の必修化など、1つ以上の外国語を学ぶ機会が増えいる今、広く話されている言語はもちろん、ラテン語のような古代言語を学ぶ人々も珍しくないという。

しかしながら、「死語」とも言われる古代言語の学習は、日常話者が存在しないことから、学習しようにも正しい発音の仕方がわからないという壁にぶち当たる。

そこで活躍するのが、AIを使って古代言語を再現し、その発音を教えてくれるこのYouTubeチャンネルだ。

ラテン語や古代ギリシャ語をはじめ、古英語、アッカド語、スメリア語、古代エジプト語、フェニキア語、エトルリア語など多くの言語が含まれ、動画では、様々な時代の服装に身を包んだ人々が、古代のテキストを最も可能性の高い発音で朗読してくれる。

もちろん、古代言語がどのように話されたのを完璧に再現することは難しいが、これらの映像によって遥か遠い文化を身近なものに感じることができるというわけ。

これによって、一部の古代言語と現代の言語との類似点や相違点を発見することが可能になり、1400年から1700年の間に起こった「長母音の転移（古代言語が現代言語とは大きく異なる発音である一因となった変化）」などの歴史についても理解を深めることができたそうだ。

一度死んでしまった言語に再び“命”を吹き込むこの技術は、今後私たちに新たな発見をもたらしてくれるに違いない。