間違いなく、これまででもっとも「生きた英語」が学べるデバイスだ。

社会人になって数年。英語を学ぼうとするたびに、必ずネックになっていたことが2つある。

1つ目は、定期的にレッスンや勉強の時間がとれないこと。2つ目は、実生活で使える単語や表現を重点的に学びたいのにそれができず、遠回りしている気分になるということ。

でも、これらのジレンマを解決してくれそうなアイテムを見つけてから、少しワクワクしている。洋服の襟につけて、語学学習に役立てられる小型マイクデバイス、「ELI」。まだ試作品だが「はやく欲しい!」と思わず叫びたくなってしまった。

一体これのどこがスゴいのか、具体的なシチュエーションを例に説明していこう。

喋る言葉をピックアップ
「自分だけの英会話レッスン」

例えば、アパレル業界で働く男性の場合。

職場や取引先の外国人と話すときにうまくコミュニケーションをとれるか、不安な気持ちを隠せない。

だから「ELI」をつけてみた。

アプリと連動して、実際に話す言葉を記録・解析してくれる。

「それで寸法を出してください」という言葉からアプリが拾ったのは、「寸法」を意味する「dimensions」というワード。

「ここは部分的に素材を変えた方がいいかもね」の一言からは、「素材」を意味する「material」をキャッチ。

「それでは在庫を確認してみますね」からは、「在庫」を意味する「stock」。

その日発した言葉の
いくつかを表示

「寸法」「素材」「在庫」など、その日に発した日本語を解析、表示。単語を選ぶと意味を教えてくれるだけでなく、会話形式のレッスンも行ってくれる。

教材に載っているような、いつ使うかわからないようなものではなく、仕事や普段の生活で発する言葉こそを本当に身につけたいはず。それは人によって違うからこそ、ELIを使えば使うほど、自分だけの英会話レッスンをすることができ、必要なポイントを効率的に学ぶことができるのだ。

さまざまな言語に対応すべく
開発は続く…

現在、博報堂のプロダクト・イノベーション・チーム「monom(モノム)」とクリエイティブスタジオ「1-10(ワントゥーテン)」および、博報堂プロダクツが共同で開発中。「日本語→英語」だけでなく、「日本語→中国語」「英語→日本語」などの変換にも対応できるよう進められている。

Googleが主催するAndroid端末と連携するプロダクトのアイデアコンペで、見事グランプリを獲得するなど注目度は高い。個人的にもぜひ使ってみたいので、製品化が待ち遠しい。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。