絶対に続けられる、英語学習の「6つのポイント」
英語の勉強を始めたけれど、途中で挫折してしまった。こんな経験を持つ人は多いでしょう。どうして英語の勉強を続けられないのでしょうか。
英語をやめてしまう理由は、簡単に言うと「つまらない」「わからない」「時間がない」の3つです。中でも「時間がない」ことは、一番手強い理由です。
『頭を使わない英語学習法』では、忙しい中でも英語の勉強を続けるためのポイントを紹介しています。英語は続ければ必ず上達します。上手に続けていきましょう。
01.
勉強する前の
準備に3週間かける
まず英語学習を実際に始める前に、頭をフル回転させて取り組まなければならないのは、「準備」です。
忙しい中で時間を捻出するためには、今まで楽しんでいた他の時間を捨ててでも英語を習得するという決断を迫られます。準備は3週間くらいかけるつもりでじっくり取り組みましょう。
決意があやふやなままで初めてしまうと、すぐに諦めてしまいます。英語を学習するためにまずは以下の準備をしっかりしておきましょう。
02.
「なぜ?」を5回繰り返して
原動力を見つける
まず、なぜ英語を学ぶのか、1年後に自分がどうなっていたいかを明確にします。英語ができるようになりたい人は多いのですが、その目的を明確にもっている人が意外と少ないです。「英語がペラペラになりたい」というところから始めて、5回「なぜ?」と繰り返してみましょう。
最後の5回目はなるべくたくさんの気持ちを書き出します。理由がたくさんある場合も、1つ残らず書き記しておきます。
大切なのは「裏の欲求」に素直になること。裏の欲求とは、人に言えないような超現実的な欲求です。お金持ちになりたい、もてたい、コンプレックスを解消したいなど、誰もが持っています。それに素直になってこそ、本当に英語を学ぶ原動力になるのです。
03.
「英語力を身につけた自分」を
具体的にイメージする
英語を学ぶ本当の理由が見えたら、自分がどうなりたいかを具体的に考えます。先ほど考えた、自分が英語を学ぶ理由をよく見てください。そして、それを達成している姿を思い浮かべながら、次の質問に答えてください。
1年後英語力を身につけた自分は…①どこにいますか?②なぜそこにいるのですか?③どのような服装で、どのような表情をしていますか?④誰と、もしくは誰に向けて話していますか?⑤何を話していますか?⑥そのときあなたはどのような感情ですか?
この質問に答え、なるべく詳細にイメージを作り、しっかりと描写してください。イラストでも構いません。特に最後の「感情」を具体的にイメージすることで、モチベーションが保ちやすくなります。
04.
あえて「英語を勉強する時間」を
作らないようにする
毎日英語に触れるためには、毎日どの時間を使えるかを考えてください。毎日することは、リスニングとボキャブラリーカードの見直しだけです。使う時間は、「ながら時間」と「スキマ時間」です。
続けるコツは、「必ずやること」を見つけて、その前後に英語学習をするように決めてしまうことです。
例えば、家に帰らない人はいないのですから、家に帰る前にボキャブラリーカードを5分見直すと決めてしまいます。また、寝ない人はいませんから、寝る前に15分リスニングをすると決めてしまえばいいのです。
あえて「英語を勉強する時間」を作らないようにすることで、忙しい中でも英語を習得することができます。
05.
忙しさに負けないために
記録をとって
モチベーションを維持
忙しさに負けないためには、最初に必ず記録をとっておくことです。「記録は最高の記憶」という言葉もありますが、記録さえしておけば、将来自分を振り返ってみたときに、自分の成長を確実に測ることができます。必要な記録は、
①テストの点数など、数値化できるもの
②英作文を朗読している映像
①については広く普及しているTOEICを受験することをおすすめします。これは成長を測るために受けるので、テストのための勉強はいりません。
②は、「なぜ英語を学ぶのか」という題で英作文をしてみてください。全然書けなくても、日本語混じりでも構いません。そしてそれを読んでいるところを動画に撮るだけです。あとで見たら「こんなにできなかったんだ!」と驚くことでしょう。
06.
1年続ければ
必ず英語はペラペラになる
どのくらいで英語力が伸びるのかがわかっていないと、なかなかやる気が出ないものです。よく「1カ月くらいやったけど上達しないので」という人がいます。僕の実感としては、「あと半月がんばっていたらものすごく伸びるところまできていたのに!」というところでやめてしまう人が多いように思います。
まず大事なのは最初の3週間。学習が習慣化されるまではどうしても時間がかかります。まず3週間続けることを目標にしてください。
最初の3週間が終わったら、次の目標は3カ月です。3カ月毎日リスニングをしながら声を出していれば、必ず力はついてきます。ここは学習効果がどんどん高まってくる一番いい時期です。ここから学習効果が加速度的に上がっていきます。
4カ月から6カ月はだれてくる時期です。この時期には音楽や趣味など好きなジャンルの英語に触れてみてください。
最後は7カ月から12カ月です。この頃にはかなり上達して、ミーティングや知らない人とのディナーなどに参加しても、「英語が話せる人」と認識されるでしょう。
ぜひここまで学習を続けてください。ここまで学習を続ければ、あなたの人生は必ず変わることをお約束します。
『頭を使わない英語学習法』
コンテンツ提供元:サンマーク出版
株式会社キャタル代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後、メリルリンチ証券株式会社東京支店(当時)に入社。2002年、幼い頃から感じていた英語コンプレックスと、外資系の企業で英語ができずに苦労した経験から「小中高生をバイリンガルにする英語塾キャタル」を創立。