常識を覆す「抱き枕ロボ」ってなんだ!?
「最新のテクノロジーを搭載したロボット」と言われたら、なんだか金属やプラスチックでできたものをイメージしてしまいますが、現在オランダで開発されている「Somnox(ソムノックス)」は、そんな常識を覆すやわらかロボット。
なんと、抱くだけで眠りに落ちるという「抱き枕ロボ」なんです。
睡眠薬に頼らず
ぐっすり眠れる…
眠りたくても眠れない、不眠症。病院に行くと投薬での治療が行われる場合が多いのですが、睡眠導入の薬は耐性や依存性があり、効果の高い薬は副作用も強く、患者への負担が大きいことが度々取り上げられます。
そんな問題を解決しようと立ち上がったのが、オランダでロボット工学を学ぶ大学生のチーム。抱くだけでぐっすり眠れるロボットのコンセプトモデルをつくったのです。
センサーとAIで
最適な呼吸を作り出す
このロボットは高感度のセンサーとAIのアルゴリズムを搭載していて、抱いた人のさまざまな情報を分析し、最適な呼吸のリズムに合わせてゆっくりと、ふくらんだりしぼんだりを繰り返します。
これによって、抱いている人の呼吸がだんだん「Somnox」の動きに近づいていき、よく眠れる、という仕組み。人によっては数分で眠りに落ちることもできたそう。
情動などを司る脳の「扁桃体」は、睡眠と関係があることで知られています。Somnoxの開発に協力している睡眠学者たちの研究によれば、呼吸はこの扁桃体に大きな作用を及ぼすことができるそう。これを利用して、 Somnoxは安眠をアシストしてくれるのです。
朝は優しい光で
起きられる
さらに、bluetoothで通信可能なスピーカーも内蔵していて、音楽を流したり、お話をしてくれたりするのだとか。音は眠りに落ちたら自動的に止まる仕組み。
さらにLEDもついていて、朝になると徐々に光って心地よく起こしてくれるそうです。
実用化はもう少し先
不眠に苦しむ人は「今すぐ欲しい!」と思うかもしれないSomnoxですが、現在はまだコンセプト段階。これから実用化に向けてリサーチや開発を継続していくとか。
いつ販売されるのか気になって夜も眠れない…という人は、公式WEBサイトで登録しておくと、最新情報が届く模様。