テクノロジーの進化が可能にした「自然と共存する宿泊施設」

テクノロジーによって、人間の“感じる能力”は、どこまで拡張するのだろうか。

2022年10月に富山県富山市に誕生する「ONEBIENT」は、そんな進化し続けるテクノロジーの効果を身をもって体感できる場所になるかもしれない。

AMBIENT(周囲の環境)ONE(一体)になること」を目指す同施設は、テクノロジーと建築の力を活用し、その土地特有の自然現象を重ね合わせることで、そこでしか体験できない“没入感溢れる宿泊施設”になるのだとか。

「ミシュラン」において富山で唯一「4レッドパビリオン(4つ星+)」を獲得した実績を誇るホテル「リバーリトリート雅樂倶(がらく)」に隣接、連携するONEBIENTは3棟4室で構成。

©株式会社Hodge
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「雲庭-kumoniwa-」には、霧を人工的に発生させるシステムを導入。空間そのものが雲海に浮かんでいるかのような演出が施され、未体験の浮遊感を味わえるのだとか。

©株式会社Hodge
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「ETFE膜」と呼ばれる高性能フッ素樹脂フィルムを壁面に採用した国内初の宿泊施設「宿森-yadomori-」は、野生の環境快適な室内空間を兼備するユニークな構成に。

©株式会社Hodge
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空間を作り出す壁、床などのすべてに岩が採用された「川吟-kawautai-」では、天井から川面を通して差し込んでくるような柔らかな光が......。まるで静かな川底で過ごしているような時間を堪能できるとのこと。

なお、このONEBIENTは、電力供給に頼らず、先端のテクノロジーを導入しつつ自然のエネルギーを施設内に取り込むことで快適性を維持するといったサステイナブルな運営にも重きを置いており、宿泊施設の新たな在り方を提案するものなのだとか。

科学が発達した現代だからこそ実現可能となる、自然との融合と共生、そして人間がこれまで到達しえなかったであろう深い体感──。オープンが待ち遠しい限りだ。

Top image: © 株式会社Hodge
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。