環境を汚さない、次世代の「花火」
セレブレーションといえば……。
定番の花火は美しい一方で、地球環境に良いとは言えない上に、事故などを誘発する原因にもなりうる。そのため、結構な数の地域で法律で禁止されていたりもする。
一方のドローンもエコとは言い難く、バルーンも放置すれば分解できず環境への負荷になってしまう。
でも、せっかくのセレブレーションは派手にやりたい。
そこでオランダのデザインスタジオ「Studio Roosegaarde」が開発したのは、これを解決する次世代の“オーガニック花火”。
ホタルの輝きにインスパイアされたというこの「SPARK」は、生物分解性の素材を用いた無数の発行体を散布するインスタレーションだ。
光の粒に覆われた空は幻想的で、圧巻の美しさは花火に迫るものがある。
視覚的には、花火というよりはドローンやイルミネーションに近いもの。より“機械っぽさ”のないSPARKはまるでファンタジーのような光景だ。
『FFX』の名場面にも、こんな場面が登場したっけ。
© sianaktirek/Instagram
なによりも、生物分解性だから花火やドローンとは異なり、所構わず散布できるのが魅力。お祝いやインスタレーションだけでなく、コンサートの演出なんかにも使えそうだ。
日本では文化的な側面が強いこともあり、実際には難しいこともあるだろう。が、定番である花火も持続性が必要な現代においては、見直すべき点でもあるということなのかもしれない。
美しくエコな「SPARK」の活用に期待したい。
© studioroosegaarde/YouTube
Top image: © Daan Roosegaarde