将来は電子機器も「燃えるゴミ」!?なんと、紙製の「電子回路基板」が開発されたらしい
スマートフォンやスマートウォッチなど、電子機器の普及が進む昨今。生活が便利になる一方で、電子機器の廃棄量増加による環境へのダメージが問題視されてきている。
そこで、「ニューヨーク州立大学ビンガムトン校(State University of New York at Binghamton)」の研究チームは、なんと紙でできた電子回路基板を開発したらしい。そのまま焼却可能で生分解もできるため、環境にやさしいとのこと。
©2022 American Chemical Society
紙製だと機能しないようにも思えるが、テストではコンデンサやトランジスタなどが正しく作動したらしい。
また、回路基板に火をつけると、回路全体がすぐに燃えて灰になったんだそう。
© TechXplore_com/Twitter
もちろん、紙製の回路基板は現段階では実際の電子機器には搭載できない。加えて、電子回路基板以外のパーツも環境にやさしいデザインにする必要がある。
だが、将来的には使い捨て可能な電子機器を手にしているかもしれない——。
Reference: Integrated Papertronic Techniques: Highly Customizable Resistor, Supercapacitor, and Transistor Circuitry on a Single Sheet of Paper, Disposable electronics on a simple sheet of paper
Top image: © 2022 American Chemical Society