汗で発電する「電子皮膚」に注目!
4月22日、アメリカ「カリフォルニア工科大学」のメディカルエンジニアリングを専門とする研究チームが、人間の肌に貼り付けて使用する「電子皮膚」を開発したと発表。注目すべきは、汗で発電する仕組みを搭載している点だ!
近年、「電子皮膚」はウェアラブルデバイスなどに採用され、心拍数や体温、血糖値など、さまざまな情報を得られることから高く評価されている。……が、電源開発が大きな課題となっていた。多くがバッテリーを必要とするため、決してサステイナブルとはいえないからだ。
そんななか、先の研究チームは常に人間の体から出る汗に目をつけ、安定して電力を供給できる仕組みを開発。汗に含まれる乳酸を酸化させる酵素を使い、電気へと変換させている。
じつは同じような仕組みは開発されているのだが、新たに開発されたシステムはそれらに比べて多くの電力を作れるのが特徴。情報過多になりそうなので、詳しい説明は割愛するけど……。
いずれにせよ、近距離でしかデータを送信できなかったところ、この電子皮膚ならBluetoothデバイスを駆動させられるため、より広範囲での情報伝達が可能になったのだ。
近い将来、医療機関などと連動して、その使い方などを考案していくとのこと。
Top image: © Caltech