「汗」を活用した発電技術が開発
米マサチューセッツ大学・アマースト校の研究者たちによる、「蒸発」を利用した発電技術に関する論文が学術雑誌『Nature Communications』に掲載された。
これを応用すれば、人間の汗を利用して発電できるようになる可能性があるという。
根幹となっている技術は、水分が蒸発する際のエネルギーを電気へと変えるもの。有機物を食べて分解した副産物としての電子を放出する「ジオバクター」という微生物を利用して、これを実現しているそうだ。
また、発電機となるものには大きなシステムを導入する必要がないため、紙1枚分の薄さにまでサイズを調節できるとのこと。
これらの特徴を応用すると、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスに取り付けられ、それが汗を利用した発電技術により、半永久的に使えるようになるのだとか。すごい!
仕組みは異なるが、じつは汗から発電する技術は開発されている(詳しくはコチラから)。電力不足が加速しているなか、こうした技術は救世主となるのだろうか?
Reference: THE BACTERIA POWERING A TRULY GREEN REVOLUTION IN PERSONAL ELECTRONICS / The University of Massachusetts Amherst, Microbial biofilms for electricity generation from water evaporation and power to wearables / Nature Communications
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