空気から飲料水を作る?錬金術のような技術が、ついに
チュニジアのスタートアップ「Kumulus」は、空気から飲料水を作り出せる「Kumulus-1」を開発している。
詳しいメカニズムは企業秘密ということで公開されていないのだが、空気中の汚染物質を取り除いたうえで、結露を上手く利用することで、飲料水をつくっているようだ。
画期的な技術を保有している「Kumulus」が目指すのは、誰もが簡単に安心して飲める水を手に入れられる環境づくり。
世界では10億人以上が飲料水が気軽に飲めない状況で暮らしている。また、「Kumulus」によれば世界にある学校の31%で、きれいな水を飲める設備が整っていないようだ。
日本で暮らしているとこのような現状は把握しにくいが、世界視点で考えてみると、蛇口をひねってきれいな水が出てくることはとても貴重なこと。
「Kumulus-1」は搭載された太陽光パネルで自家発電し、運用費はかかることなく1日30〜40Lの飲料水をつくり出せる。設置場所を選ばない点も特徴のひとつだ。
多くの人たちに飲料水を届けるために活動する「Kumulus」には、これからも注目だ。
© Kumulus Water / Facebook
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