プラスチックごみを集める海の巨人「The Manta」
世界中で不使用の動きが加速するなかでも、まだまだ生活のなかに多く存在するプラスチック製品。
「WWFジャパン」によると、毎年約800万t(トン)のプラスチック廃棄物が海へ流出しているとされており、増え続ける海洋ごみが深刻な問題になっている。
そんな問題の解決に大きな期待が寄せられているのが、国際NGO「The Seacleaners」の製造するハイブリッド双胴船「The Manta」だ。
名前にもある通り、“マンタ”をイメージして象られた同船は、太陽光発電による推進システムを備えており、1日の75%の間、自律的な移動が可能。
移動中は、海に浮かぶ大量のプラスチック破片を収集するだけでなく、船舶内にて、処理、再利用できるように設計されているらしい。
© The SeaCleaners/YouTube
「The Manta」は、現在、2024年の稼働を目指して開発が進められている。
公式のデータによると、毎年5000〜10000tの浮遊プラスチックを回収することができると期待されているようだ。
また船舶は、得られたデータを解析するための実験室として機能するほか、寄港時には一般向けの講演会やワークショップを開催することもできるとのこと。
まだ早いかもしれないが、このかわいらしくも頼もしいヨットが、世界中の港で見られることに期待したい。
Top image: © Synthes3D for The SeaCleaners.