ハーバード大学が「木」のSNSを通して伝えたいこと
米ハーバード大学が所有する「ハーバードフォレスト」は、12平方kmにわたる広大な土地を持ち、北米で最も古くから存在する管理された森林地帯。
さまざまな研究がこの森林で行われているというが、なかでも面白いプロジェクトが話題となっているようだ。
「A witness tree」と名付けられたそのプロジェクトは、森林に生えるとある木にセンサーを取り付けて、木が思う感情を推測し、Twitterアカウントを通してつぶやくというもの。
アカウントでは、湿度や気温、木が成長しやすい状況なのかどうかなど、様々な情報が発信されており、それを通して、私たちは同地域の環境の変化を知ることができるのだ。
© awitnesstree/Twitter
2019年は、雨と雪が降り続けました。全体としては、私がここハーバードフォレストで経験した中で8番目に雨の多い年でした。私たちはみんな水が必要ですが、水が多すぎると、酸素を摂取することや土壌に安定して根差すのに苦労します。
気候変動が深刻化する現代だが、都会にいるとその影響を感じることは簡単ではない。そんな中で、こうして森の木の“意見”を直接的に聞けるのはとても参考になるのではないだろうか。
そして、未来には世界中の木がSNSアカウントを持ち、相互に交流するということも行われるかもしれない。
Reference: Witness Tree Social Media Project
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