ハーバード大学が「幸せと健康を研究するセンター」を設立
「幸せ」。古来より論じられてきたテーマについて、ハーバード大学が科学的に研究するセンターを設立しました。もちろん、闇雲に追いかけるわけではありませんよ!
幸せと健康の関連性を科学的に分析
「The Atlantic」によれば、心理学者、人類学者、生物学者、疫学者、医師などが集い、病気を治療する以外の切り口から、健康を分析する目的があります。
同紙は、目的意識や楽観的な思考が身体的な健康に繋がるであろうという論理や、共同ディレクターの一人、ハーバード大学のLaura Kubzansky教授のコメントを紹介しています。
「一方的な視点から健康は計っていては、健康維持や人々を救済する能力を限定してしまいかねないと認識する人が増えつつあります。人々は、健康が社会環境や雇用状態、景気、コミュニケーションの変化などにいかに関係しているかをますます強く感じています」。
「幸せ指数」を開発する
大学が発表した公式リリースによれば、ここで調査されることは以下4つ。
・科学的に評価できる指針「幸せ指数」の開発。
・心理的な幸せと、心臓病、健康的な老化、長寿の関係を分析。
・瞑想など、心理的な幸せを促進すると言われているものが、糖尿病やがん、精神疾患などにどう影響しているのか。
・テレビからソーシャルメディアまで、幅広い分野でのコミュニケーションが健康と幸せにどのような影響を与えているか。
これらを多角的に調査していく予定です。
日本円にして約22億円もの資金が投じられていますが、その目的は、研究結果を公共政策や公衆衛生へと還元し、多くの人に幸せで健康な生活や、長生きをしてもらうことだそう。頼もしい!
「Tech Insider」が紹介した発言にも、期待させられちゃいますね。
「『Don't worry, Be happy.』というのは素晴らしい格言です。ただし、政策や教育、コミュニティの力でシステマチックに解決する前段としてね。これからは、幸せをコントロールするための原因を突き止めて、効果的なアドバイスに必要な証拠を持つことが重要でしょう」。