旅先でよく眠れない理由は、脳が「サバイバルモード」に切り替わるから!(米・大学)
人間ってすごい!なんと初めての場所で眠る際、脳の半分くらいは防犯のために起きたままでいるんだそうな。「Current Biology」にブラウン大学による研究結果が発表されました。
脳の半分が、寝ずにパトロール!?
「第一夜効果」と呼ばれるメカニズムを研究していた同大学の研究者は、初めて眠る場所で、人間の脳が半分ほど活発に機能していることを発見。「The Atlantic」によれば、研究室に人を呼び、脳波計を装着しながら眠ってもらったそうです。
睡眠中の脳の半球は、完全に覚醒はしていないものの、片側よりも活発に機能していました。聞き慣れない異音に対しては、どういうわけか左脳が反応していました。
これは、クジラやイルカなどの海に生息する哺乳類や鳥にも見られる機能と似ており、同じ機能を人間が有している可能性があるのだとか。たとえばイルカは、半分寝て半分起きている姿が水族館などでも見られます。器用なテクニックですよね。
ぐっすり眠る方法が開発されるかも?
「Popular Science」は研究者のコメントを紹介しています。将来的にこのメカニズムを解析することで、仕事で多くの場所を訪れる人でも、旅先でぐっすり眠れるよう、脳機能をオフにする方法がわかるかもしれないとのこと。人間の脳はフレキシブルなので不可能ではないだろうと言われているようです。