「ほうれん草」の葉っぱを、心臓組織にすることに成功(米・ウースター工科大学)
細胞から新しい臓器を作り出す再生医療は、ひと昔前では考えられないほどの進歩を遂げています。
そしてこのたび、意外な素材から人間の心臓を作り出す研究が、米・ウースター工科大学よりリリース。その素材が、ほうれん草。
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ほうれん草の葉脈を
血管に活用
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人間の組織をつくる研究は急ピッチで進んでいますが、大きな組織はまだまだ困難だとされてきました。その理由のひとつが、酸素の供給です。
仮に組織そのものがつくれても、全体に血液を行き渡らせるようにするためには、非常に複雑な構造を構築しなくてはなりません。
この研究では「ほうれん草」の葉脈に細胞を付着させることで、葉脈の形に血管を形成し、満遍なく血液が行き渡るようにしたのです。
「心不全」などの
治療に期待
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血管をイチからつくるのが難しいなら、あるものを活用すればいい、という確かに論理的かつ合理的な方法ですが、それにしてもほうれん草とは、すごい発想力。
この技術が確立されれば、健康な心臓にほうれん草の葉を重ねて血管を形成することで、心不全の患者を治療できるようになる可能性がある、とのこと。
まだまだ研究段階だそうですが、実用化されれば多くの患者が救われるかもしれません。ほうれん草を育てた農家も、まさか医療現場に使われることになるとは思ってもいないでしょうね。
Licensed material used with permission by Worcester Polytechnic Institute